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Satomi side

扉を開けた瞬間、中にいた女の子と目が合った。
その瞬間、やばいと思った。
理性がなくなった瞬間。
甘い匂いに思考回路まで溶かされる。
後々ジェルたちの後ろにいて良かった、と思った。
じゃなければ襲ってた。
身体が熱くなる、とかそんなんじゃない。

"欲しい"

その感情だけしかなかった。

目の前で勢いよく締められた扉の音で少しだけ、ほんの少しだけ冷静になれた。

性というものはここまでめんどくさいものなことを28年で初めて知った。
アルファが優勢だとよく言ったものだ。
結局はアルファはオメガに踊らされているだけなのだから。
アルファを操るオメガの方がよっぽどか…。

締め出されている間に冷静になっていく。


さ「やべぇな…。」


ぽそりとつぶやいた言葉にるぅとが頷いた。


る「こんなんだとは思いませんでした。」

さ「…俺、1回か嗅いだことあるけど、こんなんだったか?…昔すぎて忘れてるだけかな。」

ジ「なになに?何の話なん?」


何も分かっていないジェルに説明できるほど、整理しきれてなかった。
15分ほどしてあけられた扉。
ころんは疲弊しきったような顔をしていた。

中に入ると、女の子は泣いていた。
その涙すら惹きつけられる何かがあるのは残り香か。


こ「いや…来る直前に症状出たからほんっと直前に済ませてたの。だから僕も大丈夫だと思って。」

「にぃに…そういう事は言わないで。」

り「え?直前にしてあれってこと?」


莉犬ところんが繰り広げる会話に俺も違和感を覚える。
症状をおさめたばかり?
で?あのフェロモン?


こ「うん。ほんっとギリギリだったよ。終わって、別部屋に入れてたから、出てきて匂い確認したくらいにみんなが来た。」

「だから言わないでってぇ…。」


チラッと視線があった時、ドキリとした。
果たしてこれは本当に残り香なのか。
極自然に意識してしまう彼女の存在。

ころんが座るように促した時また目が合った。

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作品ジャンル:恋愛
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夢花(プロフ) - フェロモン怖ぁ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル (2021年4月11日 23時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - りんさん» 確認ありがとうございます。私のわがままを押し付けるような形で申し訳ありません。ぜひ、ログインされました際にはご期待に添えていればなと願います。いただいたお時間無駄にしないよう少しでも楽しんでいただけたら幸いです。ありがとうございます。 (2021年4月11日 9時) (レス) id: 01cd285b43 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 読ませて、いただきました。ご丁寧に有難うございます!ログインしてみようかなと考えています。他の作品も楽しみにしています!これからも、頑張ってください。m(_ _)m (2021年4月9日 1時) (レス) id: 8208016f57 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - まっちゃさん» お手数をおかけしてしまいまして申し訳ありません。私自身がまだあまりうらツクのシステムを理解しきれておりません故…。ページに入れた際には楽しんでいただけたら幸いです! (2021年4月8日 22時) (レス) id: 01cd285b43 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!他作品まで読んでいただけて、とても嬉しいです。 続きページの件につきましては、コメントに収まり切らず、本ページ内でお話しさせていただいております。ご一読いただけますと幸いです。 (2021年4月8日 22時) (レス) id: 01cd285b43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯凛 | 作成日時:2021年3月14日 22時

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