166-2 ページ37
さ「ねぇ、他の人たちには別のもの渡したよね?マカロンとかは、俺だけ?」
ギュッて抱きしめ返して、小声できく。
回されてた手がぎゅっと一瞬動いた。
顔は見えないけど動揺してるようだった。
さ「俺だけ特別?」
「…そうだよ。さとみくんのために作ったの。」
ハーフツインをしているから、上からでも見える耳が真っ赤になってる。
「ねぇ!ころちゃん言ったの!?」
こ「へ?何が?」
ガバッと顔を上げて、ころんの方を見る。
ころんは知ってたのか。
つまりやっぱり放送のアレは俺に向けてなんだろう。
ネタとして、冗談っぽくやってくるあたりがマジで狡賢い。
俺から離れてころんの元に向かうAちゃんは、案の定顔が真っ赤になっていた。
可愛いなぁ、もう。
「さとみくんだけバレンタイン別のあげたのころちゃんバラした?私言わないって言ったのに。」
こ「あ〜……ごめんwwww」
さ「言われては無いけど、写真見て。ガトーショコラ、Aちゃんからもらったってメンバーが言ってたから。」
こ「だって自分で言わないって言っただけで僕は黙っとけって言われてないし〜。」
「うぅ〜…そうだけど…。」
チラリと俺を見て、恥ずかしそうに顔を伏せる。
ころんにぴっとりくっついてしまった。
それが妙にむかついて、強引にAちゃんを奪い取る。
「うわぁっ!」
さ「俺は嬉しかったよ。俺だけ特別なの、超嬉しい。」
また抱きしめて、耳元で呟いたら、ピクリと肩が跳ねた。
まだ紅くなるのかと思うほど紅く染められてく耳。
相手が照れると冷静でいられるというか、悪戯心が顔を出すもので、抱きしめていた手を離して、無理やり顔を上げさせる。
羞恥で潤んだ瞳。
やば。超好き。
「…さとみくんいじわるだぁ…。」
こ「こっわw」
気持ちがわかってたら、前みたいに嫌われるかも、って心配がない。
ここぞとばかりに好き勝手やってるな、と自分でも感じる。
でも、その潤んだ瞳も、真っ赤な顔も、全部全部、Aちゃんの全てを俺のものにしたいんだ。
ー・ー・ー・ー・ー・ー
付き合ってないのに付き合ってるみたいな距離感好きです。
440人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かろん - これみてたときに、発狂したくなったけど、下の階にお客さんがいた件wwニヤニヤしてました (2021年5月8日 14時) (レス) id: 3cb105e1fa (このIDを非表示/違反報告)
かーな - さとみくんのキスしたがりのところ可愛い (2021年4月1日 14時) (レス) id: d96fccd218 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - もなぁさん» コメントありがとうございます!恋を自覚してからグダグダ宙ぶらりんという(笑)付き合ってるレベルにイチャイチャはしてるんですけどね…。頑張って付き合えるよう動かしていきます!!w (2021年3月9日 15時) (レス) id: 282d732e79 (このIDを非表示/違反報告)
もなぁ - 把握です!ww早く付き合って欲しいなぁ〜これからも頑張ってくださいっ! (2021年3月8日 21時) (レス) id: 935d4bc1e3 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - 缶づめろでぃーさん» コメントありがとうございます!距離感バグが著しいBD編です(笑)楽しんでいただけてるようでとってもうれしいです!書いてて私も楽しいので!!w (2021年3月8日 11時) (レス) id: 3e3b4d1012 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:唯凛 | 作成日時:2021年2月9日 23時