第十話 お誘い ページ12
『ふぁっ！？』
ゾムさんは右手だけで私の腰付近をガッチリと捕まえ、身軽に跳び回っている。
zm「んふふ、Aは俺らが思っとったよりもずっと動ける子みたいやわ」
『そ、そうですか？慣れた動きというか、フィーリングで物と戯れてるだけなんですけど』
syp「物と戯れる、か。おもろいこと言うやん」
いつの間にかショッピさんもゾムさんの動きに合わせて室内を駆け回っている。私だけ運ばれるままなんてつまんねーもん、私は身体を捻って素早くゾムさんの腕から抜け出した。
zm「うお！？やるやん！」
ゾムさんはビックリしたような顔を向けてくる。
『わ…僕は
ニヤッと笑ってそう言うと、ゾムさんとショッピさんも不敵に笑い返してきた。
zm「ほれ、追っかけてみ？」
syp「俺はこっちっすよ」
何とは無しに、鬼ごっこが始まる。広い地下室で繰り広げられる、縦横無尽に走る鬼ごっこ。なかなか出し抜けないんだよなぁ…フェイントでもかけてみようか。そう思った瞬間、何かが額に向かって飛んできた。
『うわっ！？』
咄嗟に腹筋台に体を滑らせて避けてみると、背後の壁にナイフが当たって落ちたところだった。動きを止めて射線を辿ると、ニマニマ笑っているゾムさんの姿が目に入る。
zm「よう避けたな。見込んだ通りやわ、反射神経抜群やん」
『当たったらどうするんですか！』
zm「大丈夫や、練習用のゴム製のやから」
そういう問題じゃないと思うんだけど。横でクスクス笑うショッピさんを睨んでから、腹筋台を蹴ってゾムさん目掛けて飛び降りる。
『(よし、捉えた…！)』
完全に意表をついたタイミングだった…はずなのだが、
『あれ？』
振り下ろした手は空を切り、一度後ろに飛び退ろうとした時には首と腰にゾムさんの腕が巻き付いていた。首もとには鈍いゴムの感触がする。
zm「んー、惜しい！俺の勝ちやな」
『…僕が鬼なんじゃなかったんですか』
zm「いや、お楽しみがてらお前の運動能力を見ておきたかっただけや」
syp「
ショッピさんが両手で私の頬を包み、人の悪そうな笑みを浮かべた。
『悔しー…』
そう呟くと、
zm「こんな楽しかったのは久々やで」
syp「Aは絶対に強くなりますよ」
と言ってくれた。ほんとですか、と訊けば、ゾムさんは頷いて真剣な表情をした。
zm「なあA、これはちゃんとしたお誘いや。俺らのとこに来て軍人にならんか？」
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RURU - あああああ好きです(好きすぎて発狂) (2021年1月10日 15時) (
レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 今まで読んできた中で総統の目を「ルビーを王水に溶かした」って表現してるの 初めて 好みすぎた (2020年11月23日 22時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん1 - あ、これ、聖女が夢主ちゃんパティーンですね！！うん！知ってた！！(長年の勘(約五ヶ月))月奈ちゃんが限界オタクなら辛いんだろうな(スマホを持ってない場合)うおおおおお！早く二人が再会して元の世界に戻れることを祈りまああああす！(近所迷惑) (2020年10月28日 2時) (レス) id: 4fdb0260c0 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 主さんがジャンピングスライディング土下座をするならば私はジャンピングスライディング焼き土下座ダ！！（何競ってんねん（主さんすみません）） (2020年10月27日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
暇人な名無し(プロフ) - レイさん» それな！？(ジャンピング&スライディング土下座) (2020年10月27日 20時) (レス) id: d7b6c8461a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年10月18日 10時
