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「あっ、はい…」
ヒロインちゃんが困惑の表情を浮かべながら、箱にまとめた体育用具を持ち上げて廊下へ出ていった。ふう、これで準備は完了っと。
ut「まあまあよかったんとちゃう」
ht「似合ってはなかったけどね」
部活の同級生たちがわらわらと寄ってくる。
『うるさいあれでも精一杯だ』
シナリオを進めるためなんだから仕方ない。他学年のマンちゃんがヒロインちゃんと接触出来るようにするイベントだし、しっかりやらないとね。
zm「さっきマンちゃん教室前まで来とったで」
sha「今頃もう接触してるんちゃう」
ふん、計画通り……というか、あの子の手のひらの上のように見せかける完璧な演技…？
ut「次はあれを追っかけて行くんやったな」
『出来れば忘れたかったよ、そのシーン』
ハーレムエンドを目指させるなら、私がヒロインちゃんに好かれる必要がある。わざわざイベント中にいちいちつっかかりに行くとか何なの？ゲーム製作者プレイヤーにハーレムエンドやらせる気ないよね？？うざったい悪役を好くとか、ヒロインちゃんそれ相当な物好きだよ？？？
『私はヒロインちゃんに好かれたいのに』
kn「ドンマイとしか言えへんな」
『お前らは向こうが勝手に好いてくれてるからいいよね』
まあそのお陰で私は君らとヒロインちゃんとのハッピーNL観察タイムが出来るんだけどさ。
zm「嬉しないねんけど」
『いいじゃんあの子顔可愛いし。あんな子に好かれて嫌な気持ちになるようなお前らでもないだろうに』
ぶすっとした表情のゾムに言う。
ut「いや体含めAちゃんのがすばら『はいセクハラ』……」
いかにも女の子、みたいな扱いとか発言されるとモヤモヤするというか、部員なのに性別という壁で一線引かれてる感じがしてあんまり好きじゃないからやめて欲しいんだわ。
ht「あ、そろそろじゃない？」
ひとらんが廊下を覗きながら言った。
rb「ほんまや！おし、行ってこいA！！」
ひょいとヒロインちゃんの持つ荷物を取り上げて抱えているマンちゃんの後ろ姿が見えている。
『はーーい、いきまーーす』
ドンとロボロに背中を叩かれ、前を行く2人をやる気なく追いかけだした。
『ねえちょっと』
とんとん、とマンちゃんの背中を指でつついた。
os「ん？なぁに〜？」
いつものようにゆるっとした声で応えるマンちゃん。いやダメだよ、ちゃんとシナリオみたいに「ヒロインとの時間邪魔すんなこら」みたいな感じ出そ？？
『私も手伝う』
待って間違えた。
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ゆうり(プロフ) - 梟の飢ル雨 キルウさん» あらーーありがとうございます！！投げキッスで返しますね(？) (2020年11月18日 22時) (
レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
梟の飢ル雨 キルウ(プロフ) - あぁー…好きです。（フラれる自信アリ） (2020年11月18日 21時) (レス) id: ef849ddc1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - ゆずのさん» ありがとうございます！！うあーー途中で人差し替えたら台詞変えるの忘れてました……修正してきます (2020年10月18日 20時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 素敵な作品で、楽しく読ませていただいてます！ただ、htさんは関東勢なので関西弁話しているのは違和感…。 (2020年10月18日 20時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 暇人な名無しさん» なるべくコンスタントに更新していくつもりですので、気長にお待ちいただけたらと！頑張ります！！ (2020年10月13日 17時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年9月30日 19時
