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さっさと下行って、悪役らしい捨て台詞でも吐こうか。そう思ってバケツを持つ手を引っ込めたが、どうやら少し遅かったようだ。
sha「Aお前…何してるん？」
見つかっちったぜ！そこは見えても見えなかったフリくらいしとけよ攻略対象。
『いやーー、うん。サプライズ的な？』
話しかけられて無視したら後でめんどくさそうなので、一応答えてはおく。
sha「いやサプライズて…何で紙吹雪やねん」
「………」
ごもっともなシャオロンのツッコミと、無言かつ恐ろしい顔で睨んでくるヒロインちゃん。可愛い顔が台無しだから落ち着いてくれ、悪気はなかった。あんまり。
『いや、違うんすよ。校舎に繋がってる半分室内みたいな場所に水ぶちまけるとか後片付けダルいんだもん。あとシンプルに先生に怒られそうだし。紙吹雪程度ならすぐ纏められるし怒られなさそうだからっすよ。別にイベントのやり方面倒だからサボったとかじゃ全然あるけど』
早口でヒロインちゃんに言い訳する。イベント、という言葉にシャオロンは納得の表情を見せた。そうだぞシャオロン、ちゃんと好感度稼げよな。
「はぁ、そうですか」
え、呆れないでくれる？ちょっとした悪戯心じゃん。いきなりの意味わからん紙吹雪に驚く高校生男女という微笑ましい図を見たかっただけじゃん。
『まあ、あと君がびしょ濡れになったりとか何か可哀想だしさ』
「はい？」
うわガチトーンで返された泣く。思いやりだったのに！！
sha「俺が濡れるのは？」
『お前は濡れても可哀想じゃない』
sha「水も滴るいい男ってことやな」
『喧しいわ』
ふざけ倒した私とシャオロンの会話が気に入らなかったのか、ヒロインちゃんはちらとこちらを確認すると、これ見よがしに派手にコケた。何でだよ。
「うぅ…」
今見てたよ？確実に意図的に転んだよね？計算高いな、そんなとこも嫌いじゃないぞ。ヒロインちゃんはビックリしているシャオロンの野球着の裾をくいと遠慮がちに引っ張ると、
「シャオロンくん…痛いよぉ…」
と言って目を潤ませた。うわー、これで惚れなきゃ男が廃るね。
sha「保健室行ってくればええやん」
「え」
あろうことかシャオロンはヒロインちゃんオンリーで保健室に向かわせようとしている。いや、イベントは一緒に保健室へGoまでがシナリオなんだ、履行してくれないと困る。
『…2人ともそこで待っててよ』
私はそちらへ行くことにした。ゾムの二の舞にはさせない。……あれ？何で悪役が奔走してるんだ？
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ゆうり(プロフ) - 梟の飢ル雨 キルウさん» あらーーありがとうございます！！投げキッスで返しますね(？) (2020年11月18日 22時) (
レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
梟の飢ル雨 キルウ(プロフ) - あぁー…好きです。（フラれる自信アリ） (2020年11月18日 21時) (レス) id: ef849ddc1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - ゆずのさん» ありがとうございます！！うあーー途中で人差し替えたら台詞変えるの忘れてました……修正してきます (2020年10月18日 20時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 素敵な作品で、楽しく読ませていただいてます！ただ、htさんは関東勢なので関西弁話しているのは違和感…。 (2020年10月18日 20時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 暇人な名無しさん» なるべくコンスタントに更新していくつもりですので、気長にお待ちいただけたらと！頑張ります！！ (2020年10月13日 17時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年9月30日 19時
