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渡り廊下…というか、校舎と校庭を繋ぐ参道のような場所に陣取り、そこから校庭を眺める。ここいいんだよね、校庭全面見えるから。観察には最適。
『お、シャオロンいた』
やっぱ野球やってるときのあいつ輝いてんな。楽しそうだもん。
『はーー、爽やかスポーツマン眩し…』
運動は嫌いじゃないけど、汗かくの好きじゃないからあんまやりたくない。野球って大変だよな、泥だらけになるし。でも試合展開とかドラマ多いし、見るのは結構好きだったりする。
『あ、ヒロインちゃん発見』
校舎裏のごみ捨て場からノロノロと戻ってくるヒロインちゃんを見る。さて、"ゲームの強制力"さん出番ですよ？
『おー、来た』
フリーバッティングのボールが、ヒロインちゃんの方へと飛んでいく。ヒロインちゃんはフェンス際を前だけ見て進んでいるから分かってない。一番近くで球拾いをしていたシャオロンがそれに気づき、フライを追うダッシュを始めた。
sha「おい、危ねーぞ！」
「え？きゃっ！」
ｶﾞｼｬｰﾝと鳴るフェンスと、可愛らしいヒロインちゃんの悲鳴。シャオロンがヒロインちゃんに壁ドン…いやフェンスドン？するような形で、すんでのところで硬球をキャッチしていた。
『はー、実際に起こるとやっぱ怖いな、あれ』
シャオロンが捕ると分かっていても、ヒヤヒヤするもんはする。
sha「何やお前か。…ま、突っ込んでもうたのは謝るわ。怪我は？」
おい、ヒロインちゃんだぞ？助けたんだぞ？？落とすイベントだぞ？？？「何やお前か」じゃないよ、ふざけんな。ヒロインちゃんもうっとりシャオロンを見つめちゃってるし。その好意の10分の1でも私に向けちゃあくれませんかね…でもまあ、そんな反応をしつつもちゃんと相手の心配を出来るのはシャオロンの美徳だよね。
「あ、大丈夫です…ちょっとビックリしただけ」
sha「また飛んでくるかも知れんし、しゃーないから俺が校舎内まで送ったるわ」
「ありがとうございます」
よくやったシャオロン、ちゃんと悪役がいる方向にヒロインちゃんと一緒に来ようとしている。
『さあ、今度は私の出番かねぇ』
ま、ホース引っ張ってくるなんて面倒なことはしてないんですけど。
『ていや』
シャオロンとヒロインちゃんが参道の吹き抜け…つか屋根無し通路？に入ったタイミングで、私は窓から乗り出しバケツをひっくり返した。
「きゃぁ！…え？」
sha「ん？何やこれ」
ひらひらと2人に舞い落ちる大量の紙吹雪。嫌がらせではあるよ、うん。
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ゆうり(プロフ) - 梟の飢ル雨 キルウさん» あらーーありがとうございます！！投げキッスで返しますね(？) (2020年11月18日 22時) (
レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
梟の飢ル雨 キルウ(プロフ) - あぁー…好きです。（フラれる自信アリ） (2020年11月18日 21時) (レス) id: ef849ddc1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - ゆずのさん» ありがとうございます！！うあーー途中で人差し替えたら台詞変えるの忘れてました……修正してきます (2020年10月18日 20時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 素敵な作品で、楽しく読ませていただいてます！ただ、htさんは関東勢なので関西弁話しているのは違和感…。 (2020年10月18日 20時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 暇人な名無しさん» なるべくコンスタントに更新していくつもりですので、気長にお待ちいただけたらと！頑張ります！！ (2020年10月13日 17時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年9月30日 19時
