桃色の誘惑 ページ39
ht「Aちゃん、さっきの数学でちょっと訊きたいことがあって」
sha「あ、俺も〜！おせーておせーて」
『いいよ、どこ？』
休み時間、いつものような遣り取り。ひとらんとシャオロン以外の部員たちも、何とはなしに集まってくる。
ht「ここの問題なんだけど…」
ひとらんに示された演習問題をサッと読んで、ルーズリーフを取り出しペンを走らせた。
『これ、要するにここがこっちと相似だって示せばいいってことなのね。それさえ出来れば、後はただの計算だから。んーと、まずこの辺とこの辺が仮定から等しいってわかるでしょ？』
図を描きながら解説をする。
ht「すごい、わかりやすい！ありがとう、解けるような気がする！！」
ひとらんの柔らかな笑顔につられて、思わず自分も表情が緩む。一応これでも主席守ってるからね、私なんかでよければ勉強くらいいくらでも教えるよ。ただね？
「ねーねー、私とお話ししようよぉ」
何 で お 前 が い る ？
しかも今度はコネシマじゃなく、ロボロにまとわりついている。あれわざと胸当ててるだろ、ロボロ耳まで真っ赤じゃん。
ut「童貞にはキツそうやな」
鬱がそっと囁いてくる。同意、と囁き返してそちらを見ると、ロボロはあたふたと手をバタバタさせた。
rb「違うんやA！これはその……経験がないだけやねん！！」
いや、そんな必死に言い訳しなくても…まぁいいんじゃないの、ヒロインちゃん自らがグイグイいくことに決めたんならそれで。私はそんな反応の可愛らしいお前をニヤニヤ眺められれば満足だし。
sha「…A、こっちも教えてもろてもええ？」
今度はシャオロンが問題集を差し出してきた。ああこれね、と応えてペンを取ろうとすると、すかさずヒロインちゃんが割り込んで来た。
「シャオロンくんそんなの後でいいでしょ、せっかくの休み時間なんだからお喋りしようよぉ」
シャオロンは何だこいつ、という目でヒロインちゃんを見下ろしている。止めてやれ、可哀想だ。
sha「俺が訊きたいから訊きに来とるんや、せっかくの休み時間だからこそ秀才に質問しとるんやろ」
睨まれたヒロインちゃんは怖じ気づいたような表情でゾムの方に近寄った。ゾムはすぐさまこちらに飛んできて、椅子の後ろから腕を回してくる。
『暑苦しい』
zm「俺あいつに触られたない」
こら攻略対象、何てことを。行き場を失ったヒロインちゃんはキッとこちらを睨み付けてきた。え、私のせいって言いたいの？何もしてないんだが。
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ゆうり(プロフ) - 梟の飢ル雨 キルウさん» あらーーありがとうございます！！投げキッスで返しますね(？) (2020年11月18日 22時) (
レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
梟の飢ル雨 キルウ(プロフ) - あぁー…好きです。（フラれる自信アリ） (2020年11月18日 21時) (レス) id: ef849ddc1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - ゆずのさん» ありがとうございます！！うあーー途中で人差し替えたら台詞変えるの忘れてました……修正してきます (2020年10月18日 20時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 素敵な作品で、楽しく読ませていただいてます！ただ、htさんは関東勢なので関西弁話しているのは違和感…。 (2020年10月18日 20時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 暇人な名無しさん» なるべくコンスタントに更新していくつもりですので、気長にお待ちいただけたらと！頑張ります！！ (2020年10月13日 17時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年9月30日 19時
