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終業のチャイムが鳴る。私は自分の机に突っ伏して唸っていた。
『あぁぁぁぁぁぁぅう………』
と、突然頭上に軽いチョップが降ってきた。
『痛い』
sha「痛ないやろ、弱々でやったんやから」
お前かよ。
『叩かれたら反射で言っちゃうでしょ』
zm「あるあるやなぁ」
ut「仮にも女の子にチョップはあかんやろ」
仮にもって何だよ、仮にもって。まあ女の子らしくしてるつもりないしいいんだけどさ。顔をあげると、部員たちが席の周りにわらわらと集まってきていた。
『私じゃなくてヒロインちゃんのとこ行けばいいじゃん』
日常的にヒロインちゃんからの好感度稼いでいけぇ？
ht「ならAちゃんも話しかけに行けばいいのに」
『私はイベント以外で無駄に話しかけたらむしろ好感度下がりそうだからいい』
zm「なら俺らもええわ」
何でだよ。攻略対象のくせにサボんなし。
kn「しかしまぁ…たまげたな！まさかほんまに"ご令嬢"になって現れるなんてな！！」
まあ今朝来てビビったよね、やけに窓から外覗いてる人多いなとか思ってたら、校舎前に止まったリムジンからヒロインちゃんが降りてきたんだから。
ut「しかも持ち物高級品ばっかやで」
『んんー？私への当て付けかな？？』
なんでも、どこだかの大手企業だかでかい会社だかの社長の養女になったんだとか。それとなく辺りを見渡……お前らが邪魔すぎて何も見えなかったわ。が、ふといつもうるさいロボロが妙に静かなのに気がついた。
『どうしたロボロ、体調でも悪い？』
そう問いかけると、ロボロは渋い顔で
rb「いや、ちゃうねん…ちょっと気になることがあるだけや、後で確かめてみる」
と思案顔のまま答えた。普段騒いでる奴が静かなのってちょっと気持ち悪いけど、まあロボロなりに思うところでもあるんだろう。放っておくのが一番かな。
『あーー、このイベント死ぬほどやりたくない！！』
足をバタつかせて駄々をこねる。マジでこれだけは嫌だ！まず部員を引き連れて歩くとか、ヒロインちゃんに見せつけるためだろうがなかろうが無理。何でかって？あいつらイケメンだから目立つんだよ。これじゃガチ平民の私がいじめられかねないわ。
kn「諦めが肝心やで」
そんな笑顔で親指立ててくんなよ。そんなことをしていると、部員の密林の隙間から、ヒロインちゃんが教室を出ていくのが見えた。
『…始まったか、憂鬱イベント』
何が悲しくて部室外で部員大集合なんてしなきゃならないかなぁ。自然とため息が出た。
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ゆうり(プロフ) - 梟の飢ル雨 キルウさん» あらーーありがとうございます！！投げキッスで返しますね(？) (2020年11月18日 22時) (
レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
梟の飢ル雨 キルウ(プロフ) - あぁー…好きです。（フラれる自信アリ） (2020年11月18日 21時) (レス) id: ef849ddc1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - ゆずのさん» ありがとうございます！！うあーー途中で人差し替えたら台詞変えるの忘れてました……修正してきます (2020年10月18日 20時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 素敵な作品で、楽しく読ませていただいてます！ただ、htさんは関東勢なので関西弁話しているのは違和感…。 (2020年10月18日 20時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 暇人な名無しさん» なるべくコンスタントに更新していくつもりですので、気長にお待ちいただけたらと！頑張ります！！ (2020年10月13日 17時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年9月30日 19時
