さて、どうしたものかね ページ2
『で、どうすんの？』
我々部の部室で、机上に置かれた乙女ゲームのケースを取り囲む十数人。
gr「と言われてもだな」
グルッペンが唸っている。珍しくてちょっと面白いからしばらくそうしていてくれないかな。
tn「今変なこと考えとったな」
『見抜かないで』
冗談だよママ、面白いとか思ってなくないし。
rb「何だったんやあれ」
ロボロが腕を組み眉根を寄せる。
『これが≪お告げのゲーム≫ねぇ…』
呆れながらピンクのキラキラしたケースを眺める。噂のキュートな編入生ちゃんが、わざわざ私の所まで来て、このゲームを突きつけ
「あなたが悪役ね。せいぜい私の邪魔をしていいエンドに行かせてよね。我々部のイケメンたちは私のものだから」
とかふざけたことをほざいてきたのがつい数分前のこと。
zm「すごい自信やな」
『可愛かったけどね』
kn「顔は、な」
ドン引きしているメンバーの前で颯爽と編入生ちゃんは部室を出ていったのだが、残されたゲームの扱いに困る。どうやらこのゲームの設定と背景ストーリーが、彼女にピッタリと当てはまっているらしい。
em「とりあえずゲームをプレイしてみませんか？何か分かるかも知れませんし」
エーミールの提案に、我々部(という名を被ったゲー研)の面々は頷いた。ディスクを入れて、ゲームを起動する。
『おーー、これはお見事』
sha「ほーーん」
syp「うわぁ…」
rb「この攻略キャラかわええな」
ci「え、乙女ゲーですよね？これ男ですよ？？」
ut「homoマス…」
os「どう見てもこれに当てはまるのロボロやん」
『自分が可愛いのかお前』
rb「お前らに言った俺がアホやったわ」
わいわい喋りながら、ざっとストーリーのあらすじとキャラたちを把握する。
kn「確かにそっくりやな」
zm「A以外な」
『これ立場しか似てないよね？イケメン集団の中に1人もともと女子がいて、ってとこだけ』
tn「Aが女子…」
ht「で、悪役…」
「「「ないわーーー」」」
え、私女として認識されてないの？泣いていい？まあ別にどうでもいいけど。
『で、どうするよ？本当にあの子がこれを自分の正夢かのように思ってるなら、きっとあんたらに猛アタックしてくるよ』
syp「A先輩は敵対視されそうですね」
心配すんな、もうされてる。
gr「どうせなら、面白おかしくしようじゃないか」
グルッペンが人の悪い笑みを浮かべている。
gr「ハーレム大作戦だ！」
この言葉の真意を、この時の私はまだ知る由もなかった。
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ゆうり(プロフ) - 梟の飢ル雨 キルウさん» あらーーありがとうございます！！投げキッスで返しますね(？) (2020年11月18日 22時) (
レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
梟の飢ル雨 キルウ(プロフ) - あぁー…好きです。（フラれる自信アリ） (2020年11月18日 21時) (レス) id: ef849ddc1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - ゆずのさん» ありがとうございます！！うあーー途中で人差し替えたら台詞変えるの忘れてました……修正してきます (2020年10月18日 20時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずの(プロフ) - 素敵な作品で、楽しく読ませていただいてます！ただ、htさんは関東勢なので関西弁話しているのは違和感…。 (2020年10月18日 20時) (レス) id: d277476c39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり(プロフ) - 暇人な名無しさん» なるべくコンスタントに更新していくつもりですので、気長にお待ちいただけたらと！頑張ります！！ (2020年10月13日 17時) (レス) id: 5789c02b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2020年9月30日 19時
