保育代行三十四話目 ページ37
『三人共、結婚式がどういう物かって知ってるの？』
親戚のに行った事があるとかなのだろうか。小さい子が行っても、あまり楽しさの続く場所では無い様な気がするのだけれど。強いて言うなら、普段食べられない様なお高くて美味しい食べ物が出るくらい。
「あのねAちゃん、テレビでみたんやで。すきなことけっこんしたら、おっきいケーキたべるんやろ？」
『うーーん、まあ間違っては無いかなぁ…』
テレビかぁ……成程ね。大くんが言いたいのは多分、初めての共同作業！ってやつだよね。私も結婚式は行った事は無いから、あんまり良く分からないから何とも言えないけれど。
「おんなのこは、ふわふわのしろいおようふくきるんすよね」
『ああ、ウェディングドレスね。私も小さい頃は憧れたなぁ』
まあ、今でもヴェールとかのあの細やかなレース編みを見ると、どんな風に作っているのかとか興味は湧くけれど。微笑んで居れば、ゾムくんが元気良く右手を上げて声を出す。
「A、おれもけっこんしてでっかいケーキくいたい！」
鳥井が色気より食い気なのは、この頃から変わらないんだろうか。今は子供の姿だからこその可愛さがあって良いと思うけども。
『そうだねぇ、大きくなったらね。ゾムくんならきっと、とっても素敵なお嫁さんを貰えるよ』
ポンポンとゾムくんの頭を撫でてみれば、ゾムくんはそのまま私の手を取って二パッと笑った。
「ううん、おれAとけっこんする！」
『うぃっ！？おう……マジか』
いや…別に嫌とかそういう話では無く、ね？こいつはこんなにも天使だけど実は鳥井なんだよなと思うと……何かこう、微妙な気持ちになると言いますか。
「おっ、おま……け、け結婚するてそんな軽く言うモンや無いやろ！？」
『捏島は落ち着いてくれ』
何を思ったか、捏島は急に私の隣で取り乱し始める。いい歳こいて子供の発言を真に受けるなよ、ピュアホワイトかよお前は。
「かるないもん。Aのメシうまいから、おれAのことすきやもん！」
『でもゾムくん、ゾムくんが結婚出来る様になる頃には私もうおばちゃんだよ？』
「でもけっこんする！」
『おっと想像以上に決意が固くて吃驚』
こういう感じの子供特有の言動、可愛くて良いなぁ。和んで居ると、ゾムくんはずいと小指を差し出して来た。
「おれがおっきくなったらけっこんしてや。やくそくしよ？」
『え？う、う〜ん…』
「ダメなん？」
『う…ぐっ……』
そんな目で見つめられると困るのですが。
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ゆんゆん - っはぁぁぁぁぁぁ〜……日々のストレスが浄化される… (2022年8月27日 1時) (
レス) @page19 id: 92722fc768 (このIDを非表示/違反報告)
ハレル - ｴｯ､ﾏｯマ・ジ・デがわいぃぃぃぃ (2021年10月16日 10時) (レス) @page16 id: 58776279bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - ちょ、え、あ、んぇ？可愛いんですけど、え、可愛いんですけど、ひええ(死) (2021年7月3日 13時) (レス) id: 0688babc69 (このIDを非表示/違反報告)
羽具(プロフ) - 可愛すぎる！！knさん可愛すぎる！！かわいいのいっぱい死ぬ！！！ (2021年7月3日 12時) (レス) id: a3fd2bf9c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最 ＆ 高 (2021年6月28日 23時) (レス) id: 12efeb13d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2021年5月30日 18時
