保育代行三十話目 ページ32
『じゃあね天乃、また学校で』
「え？いやいや、俺も一緒に行くわ」
『……何故に？』
「子供が三人居るんやから、保護者も三人居った方がええやろ？」
圧倒的謎理論だが、子供達を見る目が増えるという点では悪くない。捏島の方を向けば、仕方無さげに肩を竦められる。
「Aが連れて行きたければ別にええよ」
「それやと俺が保護される側みたいやろ」
「大体合っとるやん」
「は？？」
仲が良いってんでも無い……のだろうか。兎も角声のデカい二人に騒がれては困るので、ゾムくんに『あのお兄さんとおてて繋げる？』と確認をしてからずいとゾムくんを天乃の方へ押し出してみる。
『なら天乃、ゾムくんをよろしく』
天乃は一瞬動きを止めた後、まじまじと私の顔を見る。何なんだ一体。
「ゾムくんって呼んどったっけ？」
『え？…あぁ、だって小さい子を苗字で呼び捨てにする訳にもいかないでしょ』
「あーね、理解したわ」
頷くとすぐさま、天乃はゾムくんの前に立って手を差し出した。
「こんにちはゾムくん、俺の事はロボロって呼んでや」
ニコッと笑顔でそう言った天乃を見て「こいつは遊んでくれる」判定をしたのか、ゾムくんはパアッと明るい表情になってその手を握る。
「よろしくなろぼろ！！いっぱいかまってぇや！」
ブンブンと握手した腕を振り回すと、ゾムくんは天乃を掴んだままに駆け出した。天乃は焦った様な素っ頓狂な声を上げ、「車が来たら危ないからゆっくり行かんとあかんよ！？」と叫んでいる。
『あははっ、ゾムくんはマイペースだねぇ』
まあ危ないのは事実だから、見てくれの割にしっかり者で長男気質な天乃にゾムくんを頼むのは正解な気もする。
「ロボロー、転ぶなよー！！」
何を思ったか、捏島は引っ張られて行く天乃の後ろ姿にそう声を掛ける。天乃は首だけ回してこちらを振り向くと、あっかんべーと舌を見せた。
「俺は平気ですぅー！それよかゾムの方を心配しろや！」
「それもそうやな。ゾム、ロボロが転けたらちゃんと避けるんやで」
「わかったでしっま！」
「俺が転ける前提なんは変わらへんねんな」
子供達よりも子供みたいな事してどうするんだ。ゾムくんと大して精神年齢が変わらないんじゃないかとすら思えて来てしまう。
『ふふっ、変なの。まあ楽しそうだし良いか。…捏島、私達も行こうよ。ほら』
待ちくたびれた様子のショッピくんと左手を繋ぎ、私はあろう事かそのままの流れでつい捏島にも右手を差し伸べてしまった。
「へ？」
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ゆんゆん - っはぁぁぁぁぁぁ〜……日々のストレスが浄化される… (2022年8月27日 1時) (
レス) @page19 id: 92722fc768 (このIDを非表示/違反報告)
ハレル - ｴｯ､ﾏｯマ・ジ・デがわいぃぃぃぃ (2021年10月16日 10時) (レス) @page16 id: 58776279bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - ちょ、え、あ、んぇ？可愛いんですけど、え、可愛いんですけど、ひええ(死) (2021年7月3日 13時) (レス) id: 0688babc69 (このIDを非表示/違反報告)
羽具(プロフ) - 可愛すぎる！！knさん可愛すぎる！！かわいいのいっぱい死ぬ！！！ (2021年7月3日 12時) (レス) id: a3fd2bf9c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最 ＆ 高 (2021年6月28日 23時) (レス) id: 12efeb13d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2021年5月30日 18時
