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kn「──と、言う訳で、拒否されたわ。すまんなグルッペン！」
gr「…ほう？そのお前の言うガキに、いとも容易く追い返されたと？」
kn「まあ要約するとそんな感じや」
良くもいけしゃあしゃあと。グルッペンはこめかみを引き攣らせて不服を顕にするが、コネシマは気にも留めていない様だった。
gr「何故拒まれたんや…」
kn「いや言うたやん、対等やないのが納得いかんらしいわって」
不可解だ、とグルッペンは頭を悩ませる。態々相手の不利益なぞ考えてやる必要も無かろうに。……単に世間知らずのお嬢様では無いと言う事か。突き返された契約書を見て、グルッペンは口を尖らせる。
gr「訳が解らないんじゃあ……甘えておけば良い物を」
意地っ張りなのか何か知らないが、真逆断られるとは。少なくとも自己中な姫君では無いのであろう、鶴妃は。
gr「しかしまぁ、ひとらん先生がな…」
乳兄妹だとは聞いていたが、護衛としてまだこの国に留まって居るとは知らなかった。とっくに祖国に帰ったものだとばかり。
zm「めっちゃ元気そうやったで。剣術も鶴妃に教え込んだって言うとった」
何処と無く気分が高揚している風に見えるゾムが、楽しそうに言った。
gr「…ふむ。道理で"武姫"なんて呼ばれている訳か」
kn「たけ…ひめ？どういう事や」
訊き返したコネシマに、グルッペンはひょいと片眉を上げて応える。
gr「鶴妃の事だ。読んで字の如く、剣術に長けて居る。夕暮れ時に街を歩く際も、常に帯刀している様だぞ。何でも滅法強いらしくてな、本当は護衛なんぞ無くても一人で平気だと言ったそうだ。…郎党等の輩から、市民を護ったりしていると聞く」
zm「……はぇー」
見上げた少女やな。ゾムは顔を輝かせてそう思う。不意に視線を下に落としたグルッペンは、契約書に何か自分の文字でない物が書かれて在る事に気が付いた。
gr「〔人を試そうとでもしたか？それとも本気で此を提案して来たのか？悪いが私は帥等に与する気は微塵も無い。人助けと馴れ合いは違うのだからな〕……か…ふははっ、面白い」
kn「は？」
いきなり笑い出したグルッペンを見て、呆れた様な顔をするコネシマ。ゾムはふと思い付いた様にポンと手を打った。
zm「グルッペン、まだ諦める気は無いんやろ？」
グルッペンは当然だと言い頷く。
gr「あれの利用価値は高い。手放すのは惜しいな」
zm「…なら」
ゾムはニヤリとして言った。
zm「向こうが折れるまで交渉有るのみ、やな。次も俺に行かせてくれへん？」
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燐(プロフ) - もしかして烏妃さんがモデルですか?お話とても面白かったです！ (2021年2月4日 0時) (
レス) id: aa80ce7edc (このIDを非表示/違反報告)
犬キナ - あっチッス！犬きなこのべつあかっす！誤召喚お気に入りしてた、、、今回も神作品っすね！更新頑張ってください！ (2021年2月3日 23時) (レス) id: 48a9631c32 (このIDを非表示/違反報告)
唐揚げ(プロフ) - 烏妃パロ？ (2021年2月3日 19時) (レス) id: 6975836a4f (このIDを非表示/違反報告)
なコ - ………あ、あぁ←。最高っすね！なんでこれまた神作品というものが出来んのか…(？？)設定が…もう、好き。更新頑張って下さいッす！ (2021年2月1日 16時) (レス) id: 5cc4ee344d (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - ｱｯ…(コメント失礼します。今作も好きすぎます、めっちゃ尊いです。鶴妃って…なにそれ好き…(2回目)。無理せず、更新頑張ってください！) (2021年1月31日 23時) (レス) id: 277b16b527 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2021年1月31日 23時
