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zm「街の奴らからは、「本当に特別な力で私たちを助けてくれるんだ」って聞いたんやで。それに、うちの総統は先代鶴妃と懇意にしとったけど……神力みたいなの使えたって言うとった」
記憶を引っ張り出しては慌てて弁明するかのように早口になるゾムに、Aは無表情を崩さず言う。
『それはあくまで先代の話。私は、先代程に異能に長けている訳では無いから。出来るのはせいぜい…』
Aはついと腕を動かして片手の指で契約書を挟み、逆の手の人差し指を立てると、ふうっと優しく息を吹き掛けた。
『この程度』
kn「っ！？」
コネシマが声にならない叫びを上げる。Aの指先に炎が興り、たちまち契約書を炭と変えてしまったのだ。
zm「ちょ…お前、何すんねん！！勝手に燃やすなや！」
『……？条件が呑めないのだから、交渉は決裂かと思って。もう不必要な物だと』
zm「ま、まだ話は終わっとらんわ！」
『…それは御免』
Aは頻りに首を捻りながらも、炭と化した紙と灰を救い上げ、またふうっと息を掛ける。
『はい、復活したぞ』
kn「はへぇ…」
zm「何や今の…」
ポカンとして動きを止めてしまった二人に、Aは怪訝そうな目を向ける。
『？どうした。今のは所詮下級術だけれど』
コネシマはブンブンと勢い良く首を横に振り抗議した。
kn「いやいやいや、所詮って何やねん！！十分意味解らへんわ……ほんまはもっと色々やれるんちゃうんけ？」
そんな訳あるか。Aはキッパリとした態度で反論する。
『断じて無理。確かに他にも出来る事はあるけれど、鎮護レベルの術は私には不可能。私ごときの未熟者では、身の丈に合わぬ術を無理に使うには精霊の力を借りねばならないし、それでも一気に体内の妖力を消耗する事になる。…最悪、死ぬ』
zm「え……」
思わず顔を上げたゾムを、Aは真っ直ぐに見つめ返す。
『別に、国の為に死ぬのが嫌だとは言って居いない。ただ、鶴の精霊が後継者を連れて来るまでは、私は勝手に旅立つ訳にはいかない』
コネシマはふぅん、と目を細める。コイツ、俺らに反感とかが有る訳や無さそうやな。まあ表情が変わらないが故に、その真意は今一つ解らないが。
kn「…なら、俺らの事業に協力してくれへんか？」
『事業？』
口を開いたコネシマを、ゾムが吃驚した様に見る。何を言い出すんやシッマ。内心焦るゾムを他所に、コネシマはAに提案をした。
kn「そうや。俺らは今、民衆の為の国家改革をしとるんや…提携せぇへん？」
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燐(プロフ) - もしかして烏妃さんがモデルですか?お話とても面白かったです！ (2021年2月4日 0時) (
レス) id: aa80ce7edc (このIDを非表示/違反報告)
犬キナ - あっチッス！犬きなこのべつあかっす！誤召喚お気に入りしてた、、、今回も神作品っすね！更新頑張ってください！ (2021年2月3日 23時) (レス) id: 48a9631c32 (このIDを非表示/違反報告)
唐揚げ(プロフ) - 烏妃パロ？ (2021年2月3日 19時) (レス) id: 6975836a4f (このIDを非表示/違反報告)
なコ - ………あ、あぁ←。最高っすね！なんでこれまた神作品というものが出来んのか…(？？)設定が…もう、好き。更新頑張って下さいッす！ (2021年2月1日 16時) (レス) id: 5cc4ee344d (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - ｱｯ…(コメント失礼します。今作も好きすぎます、めっちゃ尊いです。鶴妃って…なにそれ好き…(2回目)。無理せず、更新頑張ってください！) (2021年1月31日 23時) (レス) id: 277b16b527 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2021年1月31日 23時
