プロローグ ページ1
いっけな〜い遅刻遅刻！私、AA高校二年生。素敵な出会いに夢を見るキラキラな女の子！今日も優しいお母さんにお弁当を作ってもらったけど、しっかり寝坊しちゃったしホント朝からもう大変〜！！
………なんて平和な日々だったら、どんなにか良かっただろうか。これを本当の私バージョンにアレンジすると、
いっけな〜い遅刻遅刻！私、AA高校二年生。ここより少し遠くの地域で活動するヤクザの頭の愛娘！今日も怖いお兄さん達と一緒に朝ご飯を作ったり武器の点検に付き合ったり、ホント朝からもう大変〜！！
となる。自分で言うのも何だが、あまりにも酷過ぎる。因みに私は特に素敵な出会いに憧れを抱いてはいないし、一般的な女子高生でも無い。……少なくとも、内実は。深い溜息をつきながらロッカーで置き勉の教材を取り出し、教室へ向かって階段を上る。うちの学校は土足なので、下駄箱と言う物は存在しない。ところで、私は現在遅刻ギリギリを攻めている状態である。つまり、のんべんだらりと歩いている場合などでは無いという事だ。すれ違う先生に怒られない程度の早歩きで廊下を突っ切り、ガラリと教室の扉を開ける。どうやら担任はまだ来ていないらしく、私は一先ず安心して胸を撫で下ろした。
「お早う、Aちゃん！」
『うん、お早う』
「Aさんおは〜」
『おは』
席につくまでの間に何人かに声を掛けられ、笑顔で返事しながら窓際まで行く。席替えのくじ引きで、窓側の一番後ろを当てたのは良かったと思う。うちのクラスの人数は奇数で、この席だけは隣が居ないぼっち席なのである。優等生キャラを作っている為話し掛けられる事は多いものの、人と話すのが苦手…と言うか出来るだけ関わり合いを持ちたく無い私にとって、ペアワークに巻き込まれないこの席は何とも居心地が好い。………のだが。何故か私の横には空席の机が一つポンと出現していた。
「ね、絶対これ転校生が入るんだよ！」
『へぇ…こんな中途半端な時期に』
「男子かな、女子かな…Aちゃんはどっちだったら嬉しい？」
『うーん…どんな子でも仲良くしたいと思うけど』
「ありゃ、流石は学級委員長」
たはは、と明るく笑う前の席の彼女は、私の友人に近しい存在である。友人だ、と確かに言えるかは微妙だ。にこにこと愛想良く話に応じていれば、教室の前の扉が開いて猿山先生が入って来る。先生はニッと笑うと、「お前ら喜べ」と手を打ち鳴らした。
「さぁ、転校生を紹介するぞ〜！」
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ミックスベリー - 完結おめでとうございます！最高でしたぁぁぁ！！ (2021年9月25日 19時) (
レス) @page49 id: ff705752ad (このIDを非表示/違反報告)
千寿(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！！前作も毎日更新を待ってるくらい好きだったんですが、今作もめちゃくちゃに幸せで最高でした！！！！幸せになれ〜という気持ちでいっぱいです！！！ありがとうございます！！ (2021年9月25日 13時) (レス) @page49 id: d8421960c5 (このIDを非表示/違反報告)
ミックスベリー - 神作品をありがとうございます。いつも拝見されていただき、ニヤついております。 応援しております！ (2021年9月15日 21時) (レス) id: ff705752ad (このIDを非表示/違反報告)
オタクのオクタ - あっ結婚してください (2021年9月2日 5時) (レス) id: 748c39705b (このIDを非表示/違反報告)
はぁな。 - うわぁぁぁぁぁぁぁ何これ無理！神作品すぎません！？…すみませんお騒がせしました。無理しない程度に更新頑張って下さい！ (2021年8月22日 8時) (レス) id: cdc92f829b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうり
| 作成日時：2021年8月20日 20時
