02 逃げる選択肢が無い ページ3
.▽
「てめぇその手離せ！」
「お前が離せ」
『２人とも離せばいいんじゃないかな。俺のパーカーノースリーブになるんだけど』
ヤンキーに取り合いにされる図。
もう俺のパーカーの袖はビロンビロンだよ。
「万里後からクエ手伝って」
「A連れてってイイっすか？」
『俺ゲーム下手だって知ってるだろ...てか至、助けろ』
わざわざ早めにバイト上がって至を寮まで送ったら、そのまま中に連行された俺。
談話室に居た万里君と十座君の力が強すぎて逃げる事すら許されなかった。
というか、いずみさんのいらっしゃいオーラに負けた。
「Aくん！今度の冬組公演もお手伝い頼めるかな？」
『あ、あのいや...もちろんです...』
いずみさんのこのお願い顔に何度やられたことか...。
実はいずみさんが監督をしているＭＡＮＫＡＩカンパニーに俺は少し手伝いとして来ている。
春組公演の時に大道具の手伝いを鉄さんに頼まれたのがきっかけ。
そこからもう冬組公演か...そろそろお役御免でもいいよな。
まぁそんなことはどうでもいいから、早くパーカーから手を離してほしい。
コレ、結構お気に入りなんだからな？
離そうよ！と言っても、うるせぇと返す２人に実は仲良しだろうと言ってやりたい。
「さんかく、さんかく〜あ!三角星人〜」
「えっ！そうなんですかっ！?」
『人間だよ！』
部屋に入って来たのは、三角君と椋君。
ついに俺の人権が脅かされた。
「A三角星人じゃないの〜？」
『残念ながら俺は人間なんだ』
「Aさん来てたんですね！
今日発売だった少女漫画、三角関係がすごく良くて..もしかしてコレも...」
『これはただヤンキーに絡まれてるだけだから！てか２人とも助けて』
「三角体操踊る〜？」
「まず三角関係というのはですね、タイプが色々あって..僕のオススメは...」
『聞いて！』
この劇団のスルースキルが高すぎて、会話のキャッチボールができない件。
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ゆりあ(プロフ) - ばななさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね( ´ ▽ ` )ﾉ (2017年5月23日 6時) (
レス) id: 8069c66cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ばなな - 面白いです!更新楽しみにしてます！ (2017年5月22日 23時) (レス) id: 71347bd421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2017年5月21日 10時
