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「まず状況を整理してみろ...トントン今我らが置かれている状況を簡単にまとめてくれ」
「...F国の国連脱退に加担するために脱退に反対するであろう連合国との戦争に参加予定。主力になるであろうG国は紛争状態であり、わいらW国連盟の方が有利。が、G国がJ国のヘブンという組織と手を組んでいるため情報漏洩による不利が考えられる...っちゅう感じやな」
「さすトン。動物園出身者にも優しい」
「いや、やけど不利な状況ってのが分かっただけやん」
「わかってないなチンパンシマ。この外交が上手くいっていればあちら側にはF国脱退の意思を知らていない。連合国に下手に手出しは出来ないだろうし、自分たちの国で精一杯のあいつらも今動かれるのは楽しくないだろう...だから脅しの意味でヘブンを味方につけた。俺はこう読む」
もちろん外交でオスマンが失敗するはずがない。と得意げな顔をするグルッペン。キーキー起こり狂うだろうと思っていたシッマもこれにはなるほど...と言い納得している様子。
ま、確かに俺が外交を失敗させるわけがないんだけど、それよりもグルッペンがまだなにか企んでいるような気がする...。
「つまりへんに動かれる前に、そのヘブンとかいう組織を潰せばいいってことっすね」
「さすがショッピ君。話が早くて助かる」
「おいまて!聞いとったんかグルッペン!俺レベルのハッカー集団や言うたやろ!潰す言うてもガードが堅いに決まっとるやん!」
「グルさん...わいも今回はロボロの意見に賛成や。仮にやるとして任務に就くのは特殊部隊と情報部署...人材不足なのはあんたも知っとるやろ」
ショッピ君の冷静な声だから一度は納得してしまいそうだが、結局は脳筋プレイ。
ロボロ、トントン以外にも不満を口にするものもいる。
そんな賛否両論で盛り上がる中、先ほどからずっと黙っている様子のゾムが口を開いた。
「...なぁグルッペン。さっきから会議室前に気配感じるねんけど...誰なん?」
一瞬で緊張感が走った会議室。議題に集中していたとはいえゾム以外気配を感じられないほど馬鹿ではない。しかも場内の警備はいつもより厳重。
トントントンと規則的な3回のノック音に会議室の扉には幹部全員の視線が注がれた。
『...失礼します。グルッペン様よりご依頼を承りましたAです』
「今回の作戦を実行するにあたって、外部から俺が依頼した。実力は俺のお墨付きだ」
チョット、ナニイッテルカワカンナイ。
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ゆりあ(プロフ) - akariさん» コメントありがとうございます!そ、そんなに褒めてもなにも出ないですよ笑 更新頑張ります (2020年11月2日 17時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
akari(プロフ) - めっちゃ面白かったです!足ベキで表現力が凄すぎて思わず「お゛っ…ひぇぇ」って声出たましw続き読んできます! (2020年10月17日 1時) (レス) id: b33ff88052 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ペンギンさん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて嬉しいです!まだまだ続きますので少々お待ちを! (2020年7月19日 9時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン - 面白いです。続き待ってます。 (2020年7月16日 22時) (レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 黒胡椒さん» コメントありがとうございます!面白いその一言だけでもエネルギーになります!頑張ります! (2020年3月11日 16時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりあ | 作成日時:2020年3月8日 22時