か わ い い な ん て い ら な い（ 桃 ）

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貴「おはよう」

大「あ、おはよ」




Aと知念が(多分)付き合い始めた次の日。

家が隣なんだから仕方ないけど朝からAに遭遇して、勝手に気まずくなる俺。

…平常心、平常心、




貴「…あのさ」

大「ん？」

貴「昨日 涼介からラインで全部聞いたの」

大「…は？」




山田？？え？？は？？

…あとで事情聴取だあのバカ。




貴「…ありがとう」

大「え？」

貴「色々とありがとね」

大「…どしたの、なんか気持ち悪い」

貴「投げ飛ばすぞ」

大「そんな野蛮なやつ可愛い知念に近づけたくねぇんだけど」

貴「やっぱり知念くん可愛いよね、」

大「そりゃそうでしょ、知念は可愛い」




うんうん、って頷くA。

…いやこれ何の時間。




知「…Aちゃん？」

貴「あ、知念くんおはよう」

知「また僕のこと可愛いって言ってたなー？」

貴「だってかわい、」

知「口塞いじゃうよ？」

貴「、っ！？」




…知念？？

いや、うんまぁ知念が腹黒いのは知ってたけども。

え？知念そんなこと言うの？まじかよ、可愛い(違う)




知「て云うか大貴、」

大「どした？」

知「…Aちゃんと近い」

大「…かわいい」

知「大貴までそれ言う？」

貴「ほら、やっぱり知念くん可愛いもん」

知「もう、Aちゃん！かわいいなんかいらないんだってば！」




へへ、って笑ってるAが嬉しそうで、幸せそうで

まあAが幸せなら、俺はなんでもいっかな、なんて思っちゃった。







( Fin . )

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