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不思議な夢を見てから数日後
学校が終わり、帰宅して私服に着替えて、栗色の長いウィッグをつけ、つばの広い帽子をかぶり、送迎車でとある目的地近くまで向かった
待ち合わせ場所に彼らは待っていた
黒塗りの車を降りようとすると、長身の金髪、龍宮寺がドアを開けてくれたのでお礼を言う。
その隣に立つ彼は太陽のように、ニコッと笑った
万次郎久しぶり。最後に会ったの、いつだっけ?
万次郎の言葉に、なぜか一瞬、寂しさを覚えた
なぜかは、わからない
A1週間くらいしか経ってないでしょ。
ケンちゃんとは、ほんとに久しぶりね。
それより、行きたいとこって?
万次郎ぁー、なんか、ケンチンがどーしても俺に来いって言うからさ、ちょっと付き合って
ドラケン総長が行って、一回締めないとダメなやつだからな。
Aも、急に巻き込んで悪ぃな
連れられてきた場所には多くの人だかりができていて、中心では金髪の男の子が殴られていた
なんだか、どこかで見たことがある、気がする
どこで会ったか、見たのかは覚えていないけど…
喧嘩相手に必死にくらいつく男の子。
ケンちゃんが止めに入り、ようやく事態は収束していった
彼のそばに万次郎が寄ると、なにか話している
万次郎Aー!
こいつ、今日から俺のダチ!
タケミっちってゆーんだ!
Aタケミっち…?
花垣ぁ、おれ…
花垣武道っていいます…!
そのっ…、えぇっと…
神奈月Aさんですよね!?
Aぇ、なんで私の名前を…?
万次郎ん、なに?知り合い?
花垣ぁ、いゃ、そうゆうんじゃなくて、その…
帰るぞー、と万次郎が私とケンちゃんに言う
万次郎に続いてケンちゃんが私に背を向けて歩き始めた
私も彼らに続いて花垣君に背を向けるたとき、
花垣Aさん…!
どうか、マイキー君のそばにいてあげてください
詳しいことは言えないですけど、でも…
マイキー君にAさんは必要だと思います
だから、これから先も…
A君は、不思議なことを言うね
まるで、私達がこの先離れ離れになるのがわかってるような…
あわあわしてる彼に別れを告げて、私たちはその場を後にした
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作者名：神奈月百合 | 作成日時：2022年9月18日 18時
