ABIDING LOVE (ページ1)

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控え室ページ1

うぅぅ…なんだこれは、緊張する…。

達央と入籍して、2ヶ月。私はやらなくてもいいって言ったんだけど、お母さん、達央、お兄ちゃんをはじめとする身内と、潤さんをはじめとする野次馬がウエディングドレスを着ろってうるさいので、結婚式をすることになりました。現在の時刻は９時３０分開演は１１時からだそうです。

「…で、なんでいるんですか。」

福「ちゃんと招待状は貰ってるから大丈夫だって。あと、同業者はわりと来るらしいよ？」

「こじんまりとやりたかった…。」

こんな歳になってウエディングドレスを着ることになるって思わなかったからなぁ…。

福「旦那より先に見てやったぜ。」

「達央がうるさくなるんでやめてください、そういう風に言うの。」

福「眼福、だな。」

「誰か助けて…。」

真っ白な部屋で、ウエディングドレスを着て椅子に座ってる私を、スーツを着た潤さんが茶化す。潤さんのスーツは明るめで、いかにも潤さんらしいというか、なんというか。

かなりの数の招待状を送ったのは確かだけど、この仕事だし、絶対来る人少ないって思ってたんだけどなぁ…。

中「それにしても、クリスマスで入籍、バレンタインに式って…お前ら乙女か。」

「ゆーーきゃんさん！？なんでいるんですかマジで。」

中「なんでとはご挨拶だな…。あとお前は俺のことをなんて呼んでるんだ。」

「中村さんですね。」

ガチャっとドアを開けて入ってきたのは、これまたスーツを着た中村さんがいた。黒の礼服…スゴイ、なにこの殺し屋感。

「中村さん殺し屋みたい…。」

中「うるさい。杉田は和服できてたぞ。」

「うっそ本当ですか？見たいなぁ…。」

中「あれ、旦那は？先にこっちきてるもんだと思ったんだけど。」

「まだ来てないですねぇ…支度に手間取ってるのかも。」

本当に、なんでこの人たちが一番に見にきてるんだろ…親もお兄ちゃんもお姉ちゃん達も見にきてないぞ…。

福「あ、来たんじゃない？」

バタバタという足音がしたと思うと、バンッと扉が開いた。やっと達央が来たのかと思ったが、どうやら違うらしい。

花「Aさん！結婚おめでとうございまーす！」

沢「言ってくださればよかったのに…おめでとうございます。」

「みゆきちゃんに香奈ちゃん…。ありがとう。」

綺麗にドレスアップされた2人がドーンと抱きついてくる。なんか恥ずかしいけど幸せ。