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あの後学生寮に案内してもらい
真っ先に向かった防音ルーム
受付のお姉さんに鍵を貰い練習を始めたけど
イマイチ指が動かなかった
『最後にひいたの小学四年生の頃だったし動くわけないよね』
いざって時のために八乙女先輩におすすめされた教則本で練習を始める
本当は八乙女先輩が付きっきりで教えると意気込んでいたけれど
申し訳なさ過ぎて丁重にお断りしておいた
必死で譜面を読み込み
イントロがある程度弾けるようになったのが夜八時
時間が、足りなさすぎる
焦りがある中、無我夢中で指を動かした
けどこの時間がものすごく楽しかった
少しずつできなかったフレーズができるようになっていく
嬉しくて堪らなかった
山「おい」
『...えっ、山、田さん？』
突然の声に驚き勢いよく振り返れば
山田さんが壁にもたれかかりこちらを見ていた。
鍵しっかりかけて置いたはずなのに、なんで山田さんが？
山「お前なんでこんな時間までいんだよ」
『べ、別に、僕が何をしようと勝手じゃないですか
あなたに迷惑をかけたつもりはありません。』
はぁ、と溜息をつきこちらへ近づいてくる
なんで、怒っているのだろうか
山「そんな指がぼろぼろになるまで練習してどうすんだよ
俺は認めない、いくらやったって無駄だろ
てかなんでピック使わねぇんだよ
女みてぇな綺麗な手してんだから大事にしろよ。」
え、指弾きしかやった事ないし。
というかなんで手を掴まれてるの...？
『いっ、いきなりなんなんですか』
手を振り払えばまたもため息をつき
山「薮ちゃんが心配してる。
ずっと戻ってこねぇからなんかあったんじゃって
あとさっさと段ボール片付けろ
ずっと置かれてたら迷惑だ」
『薮先輩が、、って今何時ですか？』
山「1時半」
『えっ？！』
私、薮先輩に迷惑かけて何やってるんだろ
山「お前晩飯どうすんだよ
もう寮の飯の時間終わってんぞ」
『それはなくても大丈夫です。
こんな時間に食べたら太りますし。』
山「はぁ、お前の部屋509号室な。
3階の奥の部屋だ。
薮ちゃんには俺から伝えとくから早く片付けて部屋戻れよ」
『え、あっ、ありがとう！』
山「っ、...」
お礼を言ったけど山田さんは何も言わず去っていってしまった
山田さんって怖い人だと思ってた
男子校のイメージそのもの、それ以上かも
でも急に優しくなったりするし
意味わかんないけど
もっと知りたい、かも
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ねんちーさぼん(プロフ) - ゆうさん» 了解しました！わざわざありがとうございました！ (2020年1月13日 13時) (
レス) id: 07a41134ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ねんちーさぼんさん» （19）のところのことですか？でしたら放課後のことです。誤字なので修正しておきます。コメントありがとうございました。 (2020年1月13日 13時) (レス) id: d9b8c27be2 (このIDを非表示/違反報告)
ねんちーさぼん(プロフ) - すみません、放課って放課後のことですか？ (2020年1月13日 13時) (レス) id: 07a41134ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2019年9月1日 20時
