その51 ページ4
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〜 A side 〜
A「ただいまーっ。」
美奈「おかえり。」
「ただいま。」
一呼吸置く。
A「美奈。
ちょっと大事な話があるの。」
美奈「ん??
改まっちゃって...どうした!」
A「あのね。
私太輔の家で太輔と一緒に住みたいって思うの。
太輔は一緒に住もうって言ってくれてる。」
美奈「うん…」
美奈はそれっきり黙ってしまった。
しばらくしてやっと話し始めた。
美奈「Aは一緒に住みたいんだよね。
まだ佐藤さんに相談してからになるけど、
私はいいんじゃないかって思ってる。
いつまでも私と一緒にいる訳にもいかないし、
せっかくそんなにAが大切だって思える存在が
出来たなら、そのチャンス無駄にしたら
もったいないと思うしね。
だけど…
太輔くんにはちゃんと話したの??」
A「まだ言ってない。
このまま言わないって言うのは…ダメかな??」
美奈「それはダメ。
それなら行かせられない。
ちゃんと太輔くんにも分かってもらった上でなら
認めるけど、言わないのは何より太輔くんに
迷惑かかることなんだよ??
しかも、Aにだって…。」
A「…うん。
近々ちゃんと話す。
佐藤さんには明日相談してみるね。」
美奈「うん。
いつから太輔くんのところ行くの??」
A「出来るだけ早くかな。
今日ね、明日来いよって言ってくれたんだけど
さすがに佐藤さんにも話してないし、
少し遅れるって後で連絡入れとくよ。」
美奈「そっか。
手伝えることあったらちゃんと言ってね??」
A「うん。
多分荷物の整理とか手伝ってもらうかも。」
そう美奈に言って、風呂場へと向かった。
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作者名:*りんご* | 作成日時:2016年5月12日 20時