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プロローグ ページ2

ある少年は、任務を終えて森の中を歩いていた。
黒い外套には血が所々付着している。

森の中を唯只管歩いていると、お花畑にたどり着いた。
今は夜で辺りはすっかり暗くなっているが、花畑に咲いている花々は一輪一輪輝いているように見えた。
少年は無意識に見とれていると、花畑の中心に女の子がいることに気づいた。
こんな夜中に何をしてるんだろうと、少年は女の子に近づいた。

「こんばんは。こんなところで何をしてるんだい?」
女の子は振り向いた。
少し天年パーマで綺麗な長髪。クリクリした目。そして豪華なワンピース。
何処かのご令嬢なのだろうか。
そう少年が思っていると、女の子はにっこりと笑ってこう云った。
「黒服さんたちの目を盗んで、お屋敷を抜け出してきたの!お兄さんは?」
やはりそうだったか。
「私は仕事の帰りだよ。却説、送ってあげるからそろそろ帰ろうか」
こんな時間に外を出歩いていたら危ないと判断した少年は女の子のところに帰そうとした。
そうしたら、
「あ!お兄さん!ちょっと待って!」
と女の子が作業をし始めた。
もはや、少年は止める術もなかった。

3分後…
「出来たよ!」
パアッと効果音がつきそうな声でそう云った。
花冠だ。
「お兄さんにあげる!」
と、女の子は少年の頭の上に花冠を載せた。
「あ!残念だけどお迎えが来ちゃったみたい。じゃあね!」
と女の子は素早く去っていった。
少年は止めようとしたが、奥の方に女の子の迎えであろう車が止まっていた。

頭に花冠を載せた少年は呆然と立っていた。

少年は女の子に恋をした。


実に8年も前のことである

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鏡音ののり - 控えめに言って神です! (2019年3月22日 8時) (レス) id: 9f03a4e99e (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 続きが読みたいです! (2018年7月14日 23時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - 気長に待ちます← 高校合格おめでとう御座います! (2018年4月29日 19時) (レス) id: 67a39a2c5a (このIDを非表示/違反報告)
燈火@トモシビ(プロフ) - 受験お疲れ様でした。これからの展開、すごく楽しみです! (2018年3月17日 18時) (レス) id: 8eb3f635ae (このIDを非表示/違反報告)
れいか(プロフ) - 頑張ってください!応援してます! (2017年10月10日 1時) (レス) id: 95ec296d00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆんゆん | 作者ホームページ:http://touch.pixiv.net/member.php?id=17622667  
作成日時:2017年5月3日 12時

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