《誕生日記念》従兄妹が誕生日とか聞いてない【mfmf】

で ページ8

.




-まふまふside-





ー





「じゃあ、今日はここら辺で」

「おっけー」

「ちなみに、これからどこか行かれたりするんです？」

「いや全然。Aのご飯食べて作業だよ。あーあ、悲しい誕生日だなぁ！！」








.








ちょっと自虐的になってしまったけど、悲しいのは事実だ。事実、事実。



僕の頭の中には哀れむような目をした山本くんの顔が浮かぶ。待って余計に辛くなった。




しかし、現実は違った。









.








「じゃあ、そんなまふまふさんにお届け物です」

「…………え？」

「お誕生日おめでとうございます」








.








そう言って差し出されたのは、一通の手紙。


見覚えのある字で “ まふくんへ ” と書かれている真っ白な手紙。







.








「え！！？ ええ！！？」

「それじゃあ、失礼しまーす。お疲れ様でしたー」







.








渡し終えた山本さんは任務完了とでもいうようにそそくさと帰っていた。

え、こんな状態の僕置いて帰るの？ 仮にも社長だよ？？？




困惑しながらもとりあえず開けてみないと始まらないので封を切る


ソファに座って深呼吸





Aからの手紙なんて初めてだ


どうしよう、何が書いてあっても嬉しいんだけど






.

と→←め

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す