歌い手にいろいろしてほしいお話集 【歌い手】[短編集]

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-うらたside-




うらた「おーどしたー」

「急にごめんなぁうらたさん」

うらた「全然いいけど、急にどうした？」





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風呂からあがってぼけーっとテレビを見ているとまーしぃから電話がかかってきた。

なんかあったっけ？と頭をフル回転して考えてみるけど全く思いつかない。



いつもなら彼女のAちゃんといちゃいちゃしてる時間帯だろ……？ まじでどうした？





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「あのな、Aがパパ活したいって言ってきたんやけど……」






うらた「………ごめん。なんて？」





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こ〜れは予想できるわけがないわ。






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うらた「………つまり、パパ活になにがなんでも行くと言ってるAちゃんを引き止めたい、と？」

「そうやな、」

うらた「まずなんでパパ活？」

「それが分かったら苦労してないのよ……」

うらた「それもそうか」





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話を詳しく聞くと、かなりカオスな状態になってるっぽい。



もちろんメンバーの彼女だし、Aちゃんには会ったことある。普通にいい子だなぁという印象。

少なくとも、急にパパ活とか言い出すような子ではないと思うんだけど。





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うらた「あーっとぉ……金が欲しいとか、？」

「いくらでもあげるし」

うらた「いや、それもそれでどうなんだよ」





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もうどうしよ〜とものすごくお悩みなご様子。





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うらた「まあ、一晩寝て、ちょっと頭冷やしてからまた話し合うが最善じゃね？」

「そうやな……ありがとう。助かったわ」

うらた「全然いいって」





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とりあえずまた明日。そんなありきたりなことを勧めた。




その判断が間違ってたなんて、その時の俺は知らない。






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「うらたさん、うらたさん！！！」

うらた「どーしたのまた」

「行きよった！！！」

うらた「え？」

「パパ活！ 行きよったあいつ！！！」

うらた「………は？」





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昨日の今日とか分かるわけねぇだろ。




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