第七話 『冒険者ギルド』 ページ7
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「わぁ……」
転移の魔道具を使えば一瞬だった。
やさしく風が吹き、葉っぱが舞う。
近くの家から薄いピンクの小さいハンカチが飛んできて、暖かな日差しが私を照らす。
なんか雰囲気仕事してるな……。いやなんか、一つ場違いな物があった気が……
(飛んできたハンカチは後で届けました)
ここは冒険者ギルド。
村からは結構遠くて、王都に近い所にある。
カランカラン…
扉を開けると、そこには沢山の人がいた。
ザ・冒険者ギルドってかんじだな。
……?さっき、茶色い何かが見えたような……
無視しよう。
ええと、受付…
ここだ。
「あら、初めて見る方ですね。登録ですか?」
この人が受付だろうな。
「はい」
そう答えると、文字がぎっしりと書かれた紙とペンが渡された。
「こちらがギルドや冒険者の説明です。しっかりと読んでから、ここに名前や年齢、どちらの部門かを書いて下さい。」
へぇ…やっぱりこんなかんじなんだな。
紙の上半分は主にギルドについての説明だな。名前等を書くところは…下の方か。
名前がフォレス……苗字なんだったっけ
「ちゃんと説明を読み、書かれましたか?では、このカードに魔力を流して下さい。」
そう言われ、銀色のカードは渡された。
カードの決まったところに魔力を流すと、カードが光った。
「はい、これで登録は完了しました。
このカードがある限り、いつでも自分のステータスを確認できるようになります。
カードが紛失した際は再登録になり、ランクもリセットされるので、絶対に無くさない様注意して下さい。」
「はい…ありがとうございます」
なんか敬語になっちゃったな。
初対面の人と話すから緊張したのか…
「戦闘部門の依頼はあちらの壁に貼ってあります。」
言われたところに行くと、壁に沢山の紙が画鋲で刺してあった。
これが依頼だろうな。
そしてやっぱり人が多い。
沢山の人に紛れて、なぜか熊の着ぐるみが歩いているのが見えた。
冒険者ギルドに入った時見た茶色いのはこれだったのか。
でも、なんで冒険者ギルドに着ぐるみが……?
よし、無視しよう。
熊の着ぐるみを無視して、依頼の紙が貼ってある壁の方を向いた。
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みかん油 - 好きすぎてで一気に読んでしまいました...。応援しています! (1月9日 15時) (レス) id: df1996c224 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆姉妹 | 作成日時:2024年1月2日 13時