第三話 『魔法使い』 ページ3
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あの精霊の名前はカインドと言い、商人をやっているらしい。
そして、連れ去られるがままに私はカインドのいる村へ住むことになった。
村に来てから一週間が経った。
カインドの言うとおり村のみんなは仲がいいようで、種族が違う余所者の私とも仲良くしてくれた。
そして、私は今……
魔法の練習をしている。
☆ ★ ☆ ★ ☆
「魔法を使いたい?」
やっぱりどの時代でも、魔法や冒険者に憧れる子供はいる。
私はマコト。探索部門の冒険者だ。
久しぶりに友人のカインドの店へ寄ったら、魔法を使いたいという子供に会った。
その子の名前はフォレスといった。
このように魔法を教えてくれと子供に頼まれることは少なくない。
魔法を教えてと頼まれた時は、まずは魔道具で魔法の適性や固有魔法が脳に刻まれているかどうかを調べる。
魔法に適性があれば育て、適性がないかまだ固有魔法が刻まれていない子供には沢山練習したら使えるようにになると励ますか、他の道もあると教えるか。
まあ、魔法が使えなくても立派な冒険者になれる。
私はそう簡単に子供の夢をへし折るような真似はしないさ。
固有魔法が刻まれるのは大体8〜10才。
「ふぉーちゃんって今何才?」
「4…」
4才かよ。これだったら、固有魔法が刻まれている可能性低いかな。
まーでも、稀に幼いながら適性あって魔法刻まれてる子いるからな、一応調べてみるか。
調べてみると、驚くことにしっかりと適性があって、しかももう固有魔法も刻まれている。
……育てるか。
ふぉーちゃんの属性は水と風らしく、どういう魔法を使いたいか聞くと水の魔法って言ったから、今は水の玉を出すのを練習してもらってる。
魔法の使い方を教えるとすぐに水の玉をを出したり撃ったり出来るようになったから、これは固有魔法を使うのも早いかもしれないな……
数日経つと、魔法の威力も上がりスムーズに水の玉を出したり消したりができるようになった。
「もうこんなに使えるようになったんだ。じゃあ、もう固有魔法練習しちゃう?」
「固有…魔法?」
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みかん油 - 好きすぎてで一気に読んでしまいました...。応援しています! (1月9日 15時) (レス) id: df1996c224 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆姉妹 | 作成日時:2024年1月2日 13時