異世界に転生しちゃったので、冒険を満喫したいと思う (ページ17)

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第十七話　『固有魔法Ⅲ』ページ17

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～前回までの、あらすじ～

謎の声のとおりに魔法撃ったら、

ゴブリンに気づかれた。

「ぬこ様炎撃って！」

「にゃ」

ぬこ様が炎を投げる。

そして爆発。

…したけど、ゴブリン以外に被害がない。

何かが爆発の被害を防いでる？

「あなたの固有魔法は自己強化型の『エクスプロージョン』ね。固有魔法を発動して数分は爆弾の威力が強化されて、ついでに風の結界で周りへの被害を防ぐ。」

ゲームかよ

…ていうか、固有魔法といいこの世界の戦闘方法はゲームみたいだな…

魔法っておっきな魔導書とか杖とか使ってやるイメージだったのに、こんな簡単に使えてるし

原理はどうなってるんだ

「知らない♪」

そうかよ

「あなたの戦法はそれでいいわね。あとは練習しなさい。ライトにも言われてたでしょ、ステータスが高くても実力がなければ強くなれないって。あなたは実力がなかった…自己強化の固有魔法が使えなかったから、高いステータスを上手く使えずに無駄にしてたのよ。じゃあ、私はこれで…」

なんであの茶髪の犬と話したこと知ってるんだ

…そうだ、最後に聞きたいことが

「なぁに？」

なんで固有魔法を教えてくれたの？

「……気まぐれよ。私は昔から気まぐれなの。それに、あなたには強くなってもらわないと困るからね。そのうち、英雄にでもなってもらおうかしら」

ここであの声は途切れた。

ふーん…

英雄？

私がそんなのなれるのか…

え、敬語になってなかったって？

け、敬語になるのは人前だから。

人前で緊張して敬語になるだけだから…

というか、やっぱりあの声聞いたことあるんだよな…

いつだっけ

五年くらい前……

「にゃぁ～あ」

あっ

そうだぬこ様！

「にゃ～♪」

どうしたのかな？

嬉しそうだ。

「にゃにゃにゃ！」

そっか、固有魔法の練習するか。

それから、色々な魔物と戦って練習した。

依頼も全て済ませた。