検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:340 hit

第二話 『一度目の危機』 ページ2






段々と、足音が近づいてくる。


それは熊(?)だった。そして、考える時間は与えないよと言わんばかりに襲ってきた。

考える時間くらいくれや。


最初の攻撃は運よく避けれたが、それでも熊は私を食べたそうな目をしている。


「っつぅ………」

熊の爪が腕に刺さった。そのまま私の体は宙に浮き、熊の顔の目の前まで持ってこられる。

熊が口を開けた。

きっと私を丸呑みする気だろう。


私は熊に食べられる寸前まで、恐怖は感じなかった。

このじ…エルフ生が無意味だったからか。

それでも、思ったんだ。


私は、こんなに早く死ぬのか……?

(主人公補正で何とかならないのか?)


バシュッ


え……………?

熊の頭が貫かれた。誰だ……?

そして熊が倒れると同時に、私の体が地面に落ちた。


腕に刺さっている熊の爪を抜いても、あまり痛みは感じなかった。

それどころか、傷口がどんどん再生していってる。

すごいなぁ…


そうだ、私を助けたのは誰だ?


洞窟から出ると、神秘的な光に包まれた謎の仙霊と目があった。

……他に魔物の気配はないし、私を助けたのはこの仙霊だろうか………

「ぁ……あの………アリガトウゴザイマス………」

あー無反応。言葉通じないのか?


「……ついてきて」

言葉通じるんかい。


まぁ、とりあえず仙霊について行くことにした。

三時間くらい歩いただろうか。

何故か疲れはしなかった。


森を抜けると、自然に囲まれた村が目に入った。いつの間にか日も昇っている。

そして、あの仙霊がいなくなっていた。


「あれ…子供?どうしてこんな所に……」


一人の精霊がこっちに向かって走ってきた。

たぶんおそらくこの村の村人だろう。

「おーいそこの君ー!そこは危険だから離れたほうがいいよー!」


「あっハイ」


確かに、そう言われると森の方から禍々しいオーラが漂ってきたような…

まぁこっちに敵意100%の熊がおったしな。いっかい離れるか。

私を呼んでいる精霊の方へ歩いた。


「君…村の子じゃないよね?見たかんじ、エルフの子なのかな?」

「あ…うん……」

とりあえず近くの森に捨てられたこと、森から抜けるとこの村に着いたことを話した。

「……そうなの…大変だったね。そうだ、君の名前は?」

「…私はフォレス。フォレス・セイルズ。」

「フォレスちゃんね。えー、そうだなあ……じゃあ、私の村に来ない?みんな仲いいし、新しい住人も大歓迎だよ!」

「え……?あぁ………うん。いいなら…」

第三話 『魔法使い』→←第一話 『異世界からの魂』



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:オリジナル , 小説 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みかん油 - 好きすぎてで一気に読んでしまいました...。応援しています! (1月9日 15時) (レス) id: df1996c224 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:豆姉妹 | 作成日時:2024年1月2日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。