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37-1 現代タケミチsaid ページ12

戻ってきたら、三ツ谷君の葬式から始まり、ヒナの事故のニュースもあった。
そして、見つけた鍵はタイムリープ前のアパート。
そこに足を運んだ。


「高層マンションからまたココか…」
「(でも…なんで)」


ふと机の上にあったあるものを見つけ、思わず目を見開いた。


「あ―――――!!」


見つけたのは現代(こっち)に戻ってくる前に撮った記念写真。


「最後に撮った集合写真だ…」


「……ここにいましたか」


開けっ放しのドアから見覚えのあるシルエットがそこに立っていた。


「捜しましたよ」


「ボクの記憶が上書きされた…」
「って事は、君が帰ってきたという事です」


「ナオト!!」


もしかしたら連絡がつかないかもしれない一人に思わず涙ぐむ。


「何が、何が起きてるんだ、ナオト…!?」


「タケミチ君はこれまで姉さんを助ける為、何度も過去にタイムリープしてきましたね」
「今回の現代(みらい)はこれまでで最悪です」


その言葉に思わず息をのむ。


「姉さんが助かっていない事はもちろん」
「東京卍會の主要メンバーは…全員殺されました」


予想していたことが現実()に起こっていた。


「松野千冬、射殺」
「柴八戒、焼殺」
「三ツ谷隆、絞殺」
「龍宮寺堅、斬殺」
「羽宮一虎も林田春樹も、他のメンバーも全て」
「殺されました」
「稀咲すら殺されてます」


「…稀咲も!?」


発した声が明らかに震えていた。


「みんな…死んでる…?」
「そんな…っ」
「なんで…?」


「犯人は捕まってません」
「どこにいるか手掛かりすらない」


そしてオレは呼ばれてない主要メンバーを思い出す。


「マイキー君とA君は!?」
「二人もまさか…殺されたのか!?」


「心して聞いて下さい、タケミチ君」


ナオトの手には黒髪になったマイキー君の写真がある。


「現在、一連の殺人の容疑者として指名手配されてるのが」
「佐野万次郎です!!」
「そして、タケミチ君の言うAという名前の人物は存在しません」


少しの間の後、「は?」と呟いた。


「テメェ、ふざけんのも大概にしろよ?」
「そんなワケねぇだろ…!?」
「A君が存在しない?」
「マイキー君がみんなを殺すなんて絶ッ対ェねぇだろ!」


目をそらしたナオトに思わず「オイッ!!!」と怒鳴ってしまう。


「タケミチ君、ボクも真相が知りたい」
「佐野万次郎に会って話を聞きたい」
「それができるのは君だけです」

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作者名:倖那 | 作成日時:2021年10月21日 20時

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