20-1 タケミチsaid ページ10
マイキー君が座り込んで動かなくなった。
「オイ!マイキーが座り込んだぞ!」
「あんだけ血ぃ流して疲れてんじゃねーの?」
「今ならやれるんじゃねーのか!?」
誰もがマイキー君を見つめていた。
「オイ、動かねーぞ」
「マジでいけんじゃねーのか?」
「テメーらついて来い!!」と
「マイキー潰すぞ!!」
叫んで最初に走り出したのは
「ヤベぇ!!」
「
先頭を走る奴の横顔にどこか見覚えがあった。
けど、すぐに思い返す時間なく
「ッ!!誰かっ」
マイキー君を助けないといけない状況で
「どけ、クソ!!」
「クソ、キリがねぇ!」
「半間ぁ、ゾンビかテメぇは!!」
誰もすぐにマイキー君を助けに行ける様子じゃなかった。
「どうしよう…」
どうしようとかいう問題じゃねぇ。
「助けないと!」
オレしかいないじゃんか!!
「マイキー君!!!」
意を決して、走り出す。
「どけえぇ!」
幾度なく阻まれるが、諦めずに前に進もうとするが、
「マイキー君!!!」
叫んだ途端目の端に黒い袖が見えた。
その時なぜか周りがゆっくりと流れる。
「え…?」
黒い服に東京卍會の金色の文字、揺れる右袖。
揺れる三つ編みされた白髪。
「A君…」
無意識に呟いた途端、ゆっくりだった景色が加速した。
「殺っちまえ!!」
ﾊｯと我に返ったオレは抑えていた奴の腕を噛みつき、前に進む。
「どけぇえ!!」
とうとう先頭に立っていた奴がマイキー君のもとにたどり着いてしまった。
「大将首、殺ったぞコラァァ!!」
「(終わった…)」
そう思ったとき、白い布と黒い布が揺れたのが見えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：倖那 | 作成日時：2021年9月25日 17時
