19-3 ページ7
下の連中に被害が及ばないように立ちまわるが、弱音を吐く連中も少なからず増えてきている。
「おい、今俯いてる
俯いてる下の連中に
「オマエらはこの先も幹部らの足手まといになる気か?」
いくつもの視線が背中に刺さる。
「マイキーやドラケンみたいな強さは端から求めてねぇ」
「けど、気持ちで負けようモンなら、この先
「
背中に刺さっていた視線がいくつか外れる。
「テメーら、新入りに負けんのか?」
腕を回しながら突っ込んでくるタケミチに
「かかってこいや、テメーら!!!」
「……タケミっち!?」
ドラケンはむしろ引いていた。
「ぜってー倒りぇねーじょ」
「この抗争はオレが終わりゃすんだよ…」
「オレが全員」
「ぶっ飛ばす!」
叫んでそのままフラッと倒れそうになるタケミチをタカが支えた。
「やるじゃん、タケミっち」
すると背後にいた
「情けね」や「何で弱音吐いてんだ?」という声も聞こえてきた。
「
思わず口角をあげる。
「ドラケン、もー平気だよ」
「手伝う必要なかったな」
「こいつらを守る必要なんてなかったな」
ドラケンが準備運動を行い、構える。
「攻めあるのみ」
ドラケンの雰囲気が完全に一変した。
タケミチは何が起こったのかわからない様子だった。
「目ぇ覚めたぜ、タケミっち」
「ほぇ?」
「行くぞ、半間ぁぁ」
それを合図に
「ドラケンに心配さすんじゃねぇぞオマエらぁ!」
『おおお!』
「見てろよ、タケミっち」
「え?」
ドラケンと共に弱音を吐いていた
「有利になるぞ」
「え?なんで?」
タケミチは未だに状況が理解できてないようだ。
「オマエがアイツらを奮い立たせたんだ」
「おかげでドラケンが自由に動ける」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：倖那 | 作成日時：2021年9月25日 17時
