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24-2 タケミチsaid ページ24

「え!?」
「ドラケン君の(ウチ)に行くんスか!?」


「おう」
「すぐそこだから寄ってけよ」


「すぐそこって…」


辺りを見回せば、そこは渋谷のど真ん中。


「ドラケンの(ウチ)、いつぶりだ?」


「お互いヒマなかったしなー」


ドラケン君達の会話を聞きながらついていけば、一つのビルの前に行きつく。


「え!?ここがドラケン君ち!?」


思わず声をあげると、「うっせーな」とドラケン君から返ってきた。


「いーなー!!」


「どこが?」


「シティボーイじゃないっスか!」


「ゴミゴミしてるだけだよ」


エレベーターに乗り込み、ドラケン君の指示した4階を押せば、必然と動き出す。
目的の階に止まり、扉が開く。


「(!?)」


「いらっしゃいませー」


エレベーターの扉の先には新聞を読んでる身なりよさそうな男の人と何故か下着姿の女の人がいた。


「え?あ…すいません、間違えまし」


「ただいまー」


「お邪魔しまーす」


オレの言葉を遮るようにドラケン君とA君が続けざまに言った。


「え!?」


「んだよ、オマエかよ」


「帰宅早えーな、ケン坊」


そして二人はA君に「いらっしゃい」「久しぶり〜」と声をかけた。


「コイツと話あっから、ちょっと待ってて」


ドラケン君はそう言うが何が何だかわからない。
その状況を楽しんでいるのか、A君はクスクスと笑っている。


「よろしくな、ボーズ♡」


「他の客いっから騒ぐなよー」


「え…あっ、ハイ!!」


思わず返事してしまい、近くの部屋に行き空いてる長椅子に座る。
A君はいつの間にかいなくなっている。


「(風俗店だ…)」


ここがドラケン君の家!?
この部屋はきっとお客さんの待合室。
………。
あの人、なんでずっと爪を切ってるんだろう…?


「さて、トイレトイレ」


爪を切り終わったその人はトイレに消えていった。
すると入れ替わるように出入り口の扉が開き、思わずそちらに顔を向ける。


「お待たせしました」
「ご指名ありがとうございます!レミですっ♡」


下着姿のツインテールの女の子が現れた。


「こちらへどーぞ」


「え?あっ、はい…」


言われるがままに女の子に腕を組まれながら廊下を進み、一つの部屋の前に止まる。


「シャワー浴びててね」

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作者名:倖那 | 作成日時:2021年9月25日 17時

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