23-3 ページ22
「これがその…結成記念のお守りだ」
万次郎は場地を抱える千冬の前に立つ。
「
「場地だ」
いつの間にか闇のように深かった万次郎の目に光が戻り、涙を浮かべていた。
「"誰かが傷ついたらみんなで守る"」
「"一人一人がみんなを守るチームにしたい"」
「そうやってできたチームだったな」
ドラケンやタカ、一虎をはじめとした
「場地君はずっと一人で、戦ってたんスね…」
「その日の約束を守る為に…」
「ゴメンな…場地」
涙を流す万次郎の頭に手を置き、乱雑に撫でた。
すると、遠くの方で警察と救急車のサイレンが鳴り響く。
それに気づいた観客達はいち早く解散する。
「オレは場地と残る」
一虎がゆっくりとそう告げた。
「みんな行ってくれ…」
「一虎君…」
「オレの起こした事だ」
「自分でケジメをつけたい」
「……わかった」
万次郎はそう返事して、一虎に背を向けた。
「
ドラケンの掛け声に「ウッス!」と返事をして、散り散りになっていく。
「マイキー、A…」
一虎の呼びかけに万次郎も足を止めた。
顔をあげた一虎の目には光が宿っている。
「許してくれなんて言えねぇ」
「真一郎君の事も、場地の事も、Aの事も」
「一生背負って生きていく」
万次郎は何も言わない。
しかし、一虎はそんなマイキーに頭を下げた。
そんな一虎に見送られながら
皆についていく去り際に一虎の頭を一撫でする。
「場地は、オマエに帰ってきてほしかった」
「!」
「やっと戻ってきたな」
「おかえり、一虎」
最後にポンポンと軽く撫で、万次郎達の後を追った。
「(場地、
「あとはゆっくり休んでくれ、場地」
青く澄み渡った空を見ながら、場地にお疲れ様と呟いた。
2005年10月31日
東京卍會150人
この類を見ない大抗争は
東京卍會の勝利
そして
死者1名 逮捕者1名を出すという
悲惨な結果に終わった
この抗争が後に
"血のハロウィン"と呼ばれる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：倖那 | 作成日時：2021年9月25日 17時
