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マイキーはスと手すりから降りた。


黒龍(ブラックドラゴン)はデケぇ族だ」
「やるからには大義名分がほしい!」


「それなら場地から案がある」


「な?」と振り向けば、「オウ」と立ち上がる場地。


「オレらで暴走族(チーム)を創るんだ」


パーと一虎は場地の突発的な提案に驚きを隠せない。
しかし、ドラケンは面白そうと乗り気だ。


「A君と相談して、それぞれの役割(ポジション)も決めてある」


場地は声を張って役割(ポジション)を一人一人告げる。


「総長は天上天下唯我独尊男マイキー!!」
「副総長は頼れる兄貴肌ドラケン!」
「相談役兼みんなのストッパーのA君は総長補佐!」
「みんなのまとめ役三ツ谷は親衛隊を任せる!」
「旗持ちは力自慢のパーちん!!」
「オレとオマエは特攻隊だ、一虎!!」


しかし、一虎は少し不安げだった。


「……でもいいのかな…そんな簡単に…」


「チーム名ももう決めたし」


その言葉に少し不安を覚える。
「もう決めまった!?」と期待の目を向ける場地がかわいそうに見えた。


「東京万次郎會だ!!」


『だせぇ!』


「まぁ、名前はともかく賛成だ」


「ああ、チームがあれば7人で喧嘩する意味があるし」
「名前はともかく」


「チームかぁ、ドキドキすんなー」
「名前はともかく」


名前以外賛成である皆に対して、マイキーはピンポイントで名前を否定されて続けていた。


「これで決まりだな!」
「オレらの全てをオマエに預ける」
「時代を創れ、マイキー」


「………おう!」
「どんなチームにしたい?」


マイキーの問いかけに場地が「うーん」と少し悩んで言葉を紡ぐ。


「一人一人がみんなの為に命を張れる」
「そんなチームにしたい」


皆の表情が答えだった。


「決まりだな」


「うん!」


記念にお守り買おうとパーが走り出し、それの後を追う。
余談だが、お守りは6人が出し合って漸く一つ買え、それは場地を持つことになった。
金は持ってきていたが、俺が出しても意味ないと思い何も言わなかった。


「チーム名さ、さっきの東京万次郎會をもじって、"東京卍會"通称東卍(トーマン)ってどうだ?」


『かっけぇ!!』


「さすがA君!」

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作者名:倖那 | 作成日時:2021年9月25日 17時

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