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【あほの坂田】One Day Dairy Diary/nana ページ6

あなたの声とあなたの手が好き。でも他も全部好き。結局あなたが好き。...そんなことを実感できる目覚め方は、きっと世界で一番幸せなんだろう。

「A、朝やで〜〜〜」

 朝・・・と呼ぶにはちょっと怠惰な午前十時。太陽はもう昇りきって、くたびれたレースのカーテンをてらてらと光らせていた。

 ちょっと遅めのモーニングコール。
 ・・・まぁ、私が蹴飛ばして沈黙してる目覚まし時計よりはマシかもしれない。

 まだ完全に体が起きていないのを良いことに、彼氏の坂田くんにほっぺたをふにふにと遊ばれる。遮ろうとした手は恋人繋ぎされてそのままぐい、と引っ張られた。

「ふっ、起きなって」

 柔い笑み。朝日が似合うよ、坂田くんには。

「うぅう〜〜〜〜、せっかくの休みなのに・・・・・・お出掛けの約束もしてないのに・・・・・」

「どうせお昼寝するんやろ?そのときにごろごろすればええやん。俺もするから」

 いつも仕事お疲れさま、と、ボサボサの頭を手櫛で直されては何も言えない。坂田くんだって毎日の活動で疲れてるのに。

「顔洗ってき〜、ご飯作っとくから」

「すぱだり・・・・・・・・・・・????」

「やっぱ寝惚けとるな?」

 なんてあなたは茶化したけれど、少し照れたようで。
 優しくされた分―――そして今日、おそらく甘やかされる分。
 私はいっぱいいっぱい褒めて、いっぱいいっぱい照れさせてあげよう。

 ***

「「いただきます」」

 二人で向かい合わせに手を鳴らして食事を囲む。坂田くんがご飯作ってくれるなんて珍しい・・・いつも手伝い自体はやってくれるけれど、Aの料理が食べたいから、と手伝いは掃除と洗濯が主だ。
 
 用意されたご飯は白米、味噌汁、卵焼き。典型的な和食だけど、坂田くんがこれを作ったのだと思うとおかしくて愛おしい。

「あ、美味しい」

「ほんと?!」

「この卵焼き好き。私は塩味の方いつも作ってたから」

 甘いのもいいっしょ。
 坂田くんは笑った。・・・甘くて、素朴で、優しい。
 この卵焼きみたいな、笑顔だった。

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関西風しらすぅ@坂田家(プロフ) - めっちゃ好き……遅れてすみません…大型コラボおめでとうございます… (2019年11月15日 20時) (レス) id: 101a3e5494 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*作者一同* | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年8月18日 18時

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