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「初めまして、おれ、
「よろしくお願いしまーーーす！！」と、わたしの隣に立つみらくんがとってもいい笑顔で名乗った。や、やっぱりうるさい……。
カスミちゃんが去った後、そうめいくん……
「んじゃ、次はきみね！」
みらくんがわたしの肩を優しく叩いた。
「あっ、はい！か、
ついにわたしの番。うう、緊張したけど、なんとか大きな声で言えたと思う。みらくんには流石に負けるけど……なんて。
よろしくお願いします、と付け加えてぺこりと礼をすると、そうめいくんがにっこりと笑いかけてくれた。
「よろしくね、三羅くん。ゆんなちゃん」
「は、はい！えっと、次は……」
わたしがみんなの顔を見回す暇もなく、灰色の短髪の男の子──
「その人。……その、髪の長い人」
コウくんは例の綺麗な黒髪の女の子を顎で指した。するとぼうっと話を聞いていた女の子がコウくんの方へ視線をやった。クスッと笑みをこぼして肩をすくめる。
「私ね。私は
「え、えっと……？」
「あら、」とおりえさんが微笑を湛えたまま口を開いた。
「ごめんなさい。小中学生が多いものね。分からなくて当然だわ」
「なんだよ、その言い方。嫌味っぽいな」
申し訳なさげな台詞とは裏腹に、凛とした態度を崩さないおりえさん。そんな彼女の態度が気に食わないのか、むっとした顔で虹羽くんが言った。
「そんなつもりではなかったのだけれど。……もういいでしょう。どうせ仲良くお話をしているような時間、私達にはないのだから」
「そ、そんなこと言わないでよ、お……織慧さん」
そうめいくんが戸惑いながらも、おりえさんの名前を呼ぶ。
「この中で高校生なのは、俺と君だけ……で、いいのかな」
「そうね、そうみたい。貴方が高校生なら、私と同じになるわね」
「俺は高校三年生だよ」と返し、そうめいくんは続ける。
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