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「それじゃあ、まずはオレから。高1、16歳の
よろしくね、と青みがかった黒髪の美少年……ことしるべくんが自己紹介をした。
「エッ同い年だったんだ！」
私が思わず口に手を当てて驚くと、しるべくんの方も「そうなの？」と目を見開いた。
「同じ年の子がいると、何だか親近感が湧くなあ」
「うんうん、よろしくね！せっかくだから、私も自己紹介しまーす。
「よろよろでーすっ！」と周りの子達に両手を振る。あれ、ちょっと引いてる子いない？大丈夫？眼鏡を掛けた男の子や、銀色の髪の男の子に目を逸らされてしまった気がする。き、気のせいだと思いたひ……っ！
でも、そんな風に若干ショックを受けている私に笑って返事をしてくれた子がいた。確か、メイセイくん？
「おー、お前元気アルな！」
「えっへへ、元気だけが取り柄ですから！」
どんっと拳で胸を叩く。アッちょっと強く叩きすぎた。痛い。
「それで、きみは？」
気付かれてないと思いたいけど、自分で叩いておいてダサい！なんて思われたくないから、はぐらかすためにメイセイくんに話を振った。すると彼は何も気がついていないのか、普通に自己紹介をしてくれた！
「ワーの名前か？ワーは
「さっきも思ってたんだけど、変わった話し方だねぇ。もしかしてハーフだったり？」
月見里明聖くん、って全部漢字だよね。となると、彼の独特な訛り口調はどこから来てるんだろう。そう思って訊ねると、彼は顔を顰めた。
「ハーフとかよく分からないけど、ワーの話し方そんなに変アルか？」
「アッごめんね、そういう、なんて言うの？嫌味？とかじゃなくてねっ」
慌てて弁解すると、明聖くんは「まあそんなに気にしてないヨ。
「ワーのママ、日本人じゃないヨ。多分ママの話し方移たネ」
「そうなんだ！じゃあやっぱりハーフなんだね」
私がうんうんと頷くと、「いいから早く進もうよぉ」と例の銀髪の男の子が気怠げに言った。
「それともぉ、もう勝手に解散していい感じぃ？」
「あー！ごめんごめん！質問はまた後にするから！というわけで、はい、どーぞ！」
銀髪くんの方を振り返りそう言うと、彼は「俺ぇ？」と眉根を寄せながらも気怠げに口を開いた。
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