海の中にいる鏡面 (ページ47)

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４６話ページ47

だから、これが一番いい。

僕は息を吸って歌った。

『～♪～♪♪♪～～』

歌に魔力を込めるとその歌の歌詞に魔法がかかって癒し効果を与えるらしい。

「モストロ・ラウンジ」に綺麗な歌声が響く。

その歌は優しくその場に居た人達を飲む混んでいく。

赤い髪に綺麗な歌声…。

まるで、、あの、人魚のように。。

僕は歌が好きだ。

星が輝く夜空に歌うと思うんだ。

もしかしたら僕の歌(こえ)が空にいる両親達に聞こえて深海にいる兄さんにも聞こえているのかも知れない…と。

僕の気持ちが歌詞にのって届いてくれるのではないかと…。

僕が言えない代わりに歌が代弁して届けてくれたら今頃、僕は兄さんと仲良くなっているのかな…なんて。、。

都合良いだけだけどね…。

僕は一番だけ歌った。
すると、ﾄﾞｯと疲れが出てきた。

少しやり過ぎた

歌でも気を抜くと魔力を多く吸い取られてしまう…。

すると、ジェイドさんの隈は無くなっていて、
寮長とジェイドさんは気持ち良さそうに寝息を立てて寝ていた。

コツコツとキッチンの方から足音が聞こえて振り向くと何かを持ってフロイドさんが戻ってきた。

フロイド「お待たせ～司♪はい♪」

置かれたのはたこ焼きと言う物らしい。。
僕はあまり肉とか魚とかは食べないけどこれは美味しそう…。

僕は一つパクっと食べると…

『お、おいひい…』

美味しすぎて頬が緩んだ。
トロトロで凄く美味しい…。

でも、このｺﾘｺﾘしたのは……タk…。

フロイドさんはニコニコしながら食べる僕を見ている。
寮長達が寝ているのを知ったのか静かだ。
いつも静かだったらいいのに…。

僕はたこ焼き？を全部食べ終わった。

『ごちそうさまでした。美味しかったですフロイドさん！ﾆｺﾆｺ』

すると、ﾆｺﾆｺしたまんま

フロイド「そーいえば司歌上手かったね♪」
と、ｺﾃﾝｯと首を傾げながら言うフロイドさん…

か、かわ、、。

僕は平常のように言った。
いつか、、思ってる事をボロしそうで怖いな…

『え、聞こえていましたか？』

フロイド「まぁね～♪」

『ちょっと恥ずかしいです…。あ、そろそろ消灯時間ですね。フロイドさんお二人をお願いします』

僕は話を反らして立ち上がる。

フロイド「おっけ～♪」

そして、フロイドさんは寮長とジェイドさんを抱えて戻った。

さぁ、今日は満月の日。

僕は海に向かった。