海の中にいる鏡面 (ページ27)

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２６話ページ27

僕は大声を出してジェイドさんの手を払った。

ジェイドさんは唖然としていてフロイドさんはビックリしている、、、

僕の心臓はバクバクと波打っている。
急に大声を出したものだから息がきれて…

『ﾊｱﾊｱ…』

少し苦しい…。

スイシーは心配そうに僕の顔を見る。

スイシー「大丈夫か？司」

僕はスイシーの顔を見ようとするが回りの人達の視線を感じた。

ｻﾞﾜｻﾞﾜとしている他の生徒…。

ｺｿｺｿと耳に手を立てて話している…。

絶対、僕の事だ…。

僕の姿を見て笑っているんだ…。

僕のこの…。醜い姿を…みて、、、

本当は分かっている。
僕の姿の事を言っていない事なんて…でも。

そう思ってしまったんだ。。
あの頃とこの状況が少し似ていたから…

怖くて体が震えてしまう…。
すると、誰かが僕の体に触れた。

ビクッと肩が上がり恐る恐る後ろを見ると…

アズール「どうされました？司さん顔色が悪いですよ？」

寮長だった。。。

ﾋｭｯと音がなった。
ここで騒ぎになっている事を知って来たんだ…

心配そうに見る寮長の顔さえ裏で何かを言っているみたいに見えて…。。

僕の体は…いや、心は限界を超えていた。

『さ、触らないで下さい…ぼ、ぼくは…』

ﾌﾟﾙﾌﾟﾙと震える僕の体…。
寒気がする。。

寮長はそんな姿の僕を見て手を退かしてくれた
その瞬間。僕は寮長達から離れる

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

怖いよ…。

皆、僕の事を見ないで…

止めて…。

僕は耳を手で塞いでその場に座り込んでしまった。。
目には涙が溜まっていて視界がぼやけている。

？？「何事ですか！」

すると、さっきのｻﾞﾜｻﾞﾜがその人の一言によって一瞬にして静かになった。

アズール「学園長…」

ジェイド「こんにちは学園長」

学園…長？
僕はゆっくりと顔を上げる

学園長「！…貴方達は司さんに何をしたのですか？」

ジェイド「少し…理由を聞いていました」

学園長「理由を聞いただけでここまで怯えている訳がありません！」

ジェイド「すみません」

フロイド「でも～本当なんだよね学園長。俺とジェイドは司に俺達を避けている理由を聞いていただけなんだよね～」

スイシー「でも、司が嫌だってても先輩達辞めなかったじゃないですか！」

フロイド「あ“？」

学園長「事情は分かりました。そこ！喧嘩しない！」

また、、僕のせいで…

もう、嫌だよ…。

一人にしてよ…。