ある無能の逆襲2 (ページ47)

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痛い。

冷たい。

動けない。

寒い。

ここはどこ？

重い瞼をゆっくりと開ける。

回りには。。

石で出来た牢屋。。

外からの光は無い。。。

そして魔法を無効にする魔方陣。。。

そうか、、ここは…死神の国の監獄か…

動こうとすると

ｼﾞｬﾘﾝ

手足が鎖で拘束されている。

お陰で鎖に触れている肌が痛い。

式神も呼び出せない………

らっだぁの側にも行けない…

そうだ、、、

ゾムは…しっかりと逃げられたのだろうか…

あれ？

何で私はあいつの心配をしているんだ？

そうか………

私はまだ未練があるんだな……

いくら嫌いになろうとしてもあの記憶は脳からは消せない。

楽しかったあの日々を………

もう一度過去に戻れるなら……

もう一度やり直せるなら………

私は…………皆と居たいな。

ボーッと天井を見ていると

男「やぁ、気がついたかい？」

あの男だ。

『どうするつもりだ？』

男「実験のモルモットになって貰う」

すると男が私の体を浮かばせる。。。
薬を入れられたのか体がピクリとも動かない。

男「おやおや、随分大人しいですね」

『お前らのせいだろ』

男「ﾌﾌﾌではこちらに」

私は男に牢屋から出され別の部屋に連れていかれる。

そこにあったのは金属の椅子。
私はその椅子に座らせられる。そして手足を固定された。

『何をす、、、ぐああああああああああおあああ！！！！！！』

体に電気を通される。ビリビリと電流が体に流れていきガクガクと震える。

男「今から私の言う事を聞かないとこうなりますよ？？ニヤニヤ」

すると、電気を止める。
体が痛い…

『ぐ、ﾌｩ…ｸﾞｳ』

男は手から球型の黒い水晶を取り出す。

『な、、、んだそれ』

男「これは魔力を吸う水晶。
貴方がここに来た理由は我々が行っている都市壊滅計画に必要な物だ。これに大量の魔力を注ぎ一気に放出させる事であっという間に都市なんて吹き飛んでしまう」

待てよ…それなら…

男はニヤニヤしながら続ける。

男「そう。貴方のその無限に近しい魔力を使うんですよ。しかも、貴方の呪いは魔力を使う分感情が無くなると…この意味が分かりますか？」

『ま、、さか』

男「魔力を吸い続けて貴方の感情を無くし
魔力製造機としてここにずっと居て貰います。貴方は死ぬ事が出来ないので一生このままですねﾆｺｯ」

『い、いや、、だ、、』