ある無能の逆襲2 (ページ35)

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コン「それは良かったです。アザミの事について一度、真剣に話をしたかったので」

コンちゃんがｼｮｯﾋﾟに(表面上の)笑顔で微笑む
すると、らっだぁが話に割り込んできた。
私はその姿を後ろで見ている。

ら「それより、そちらの総統はこのパーティーに参加しているんですよね？何で直接来ないんですか？」

ショ「それは……」

少し戸惑っているｼｮｯﾋﾟ。
多分、グルッペンからの伝言の事は真実だと思うがここに直接来たのは彼の意思だろう。

ふと、腕時計を見るとそろそろ帰る時間だった。緑くんを一人で待たすのは可哀想だから早く帰ろう。それに今、凄く胸くそ悪い。

『らっだぁ。そろそろ時間』
私はらっだぁの耳元で囁く。

ら「そろそろ時間なので帰りますね。外交の詳細は手紙で宜しくお願いします」

らっだぁがｼｮｯﾋﾟにお辞儀をして後ろを向いた。

ら「さぁ、帰ろう。待ってる緑くんに怒られる」

らっだぁはさっきより笑顔で私とコンちゃんに微笑む。私はこの笑顔が好きだ。心が暖まる。

『うん。帰ろう』

コン「そうだね」

コンちゃんも微笑む。

するとコンちゃんが私の手を引く。

コン「帰ろう。俺達の国に」

『そうだね。帰ろうわた、、、、』

コンちゃんに言おうとした瞬間。

ガッシャーン！！！！！

パーティー会場のステンドガラスが割れる音がした。

私はらっだぁをすぐ後ろに隠してステンドガラスの方を見るとそこには黒ずくめの集団が居た。

あれは、見た事がある。

見間違える訳無い。

黒い迷彩の服…そして、腕にあるドクロのマーク

忘れるもんか…

何回も調べたんだ…

あれは…………

死神の国の暗殺部隊…

サキを我々だ国に送り込んだ国…

私は勃然としてしまった。

私が我々だ国から離れる頃に我々だ国と戦争を始めた国だからだ。
確か…滅ぼされたと聞いたが…

ガヤガヤとパーティー会場にいる人達が騒ぎ出す。そんな声を無視して一人の男が大きい声で叫ぶ。

？？「ようこそ諸君。今宵は赤い彼岸花の様なパーティーに私達が連れ出して差し上げましょう」

その男はニヤリと微笑む。

会場は混乱していて警備員が銃で攻撃するが全て避けられ警備員はどんどん倒れていく。

？？「呪いの魔女…いえ、始まりの魔女やっと見つけましたよﾆﾔﾘ」