検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:5,701 hit

ページ3






「Aっ、俺はお前のことが…」



『好きぃ…ああ、私もぉ……』


はっ。



我に返ると、告白された世界は夢の中ということに気付く。

今日の夢は最高だったかな。



だって、イケメン四人に愛される夢だもん。



カッコよくて、優しくて。




夢が現実だったらいいのに。




私は無理なことを考えながら体を起こした。
お父さんはもう仕事に行ったらしくて、今日もひとり。


朝ご飯を適当に作って、身だしなみを整えた。

私は歯ブラシをくわえながらいつもの曲をかけた。




浦島坂田船。

4色の声が混ざり合ってていい。



もう、カッコよすぎですね。






「いってきまーすっ!」



こうして、私の一日が始まった。










『オハヨーっす!』

家からでて数分。
自転車を漕ぎながら、見慣れた後姿をとらえた。



「わあっ!朝から元気だねえ、Aは」

「おはっよおおおおお!」


私の親友のふたり。
クロと、鎖那。

この高校に入ってから知り合った子なんだ。



先行くねー!とふたりを抜かすと、冷たい風がふいた。




『んーっ!イケメンさんはーどっこかな?』



鼻歌を歌いながら自転車を漕いでると、



『あっ』


踏み外した。

自転車と一緒に転げ落ちると、痛みが全体に走った。



うわあ、嫌な日…。




「あれ、前の2年生ちゃん?」


転んだ状態から動かないでいると、イケボに声をかけられた。
イケメン…⁉



そう、勢いよく顔をあげると、



『だ、れ…?』



まったく知らない顔が映った。




『大丈夫ですぅぅぅ!』

そう一礼すると、自転車を拾ってその場を去った。



全然イケメンじゃないじゃんー!

今日は、最悪だ。




・→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:浦島坂田船 , 歌い手 , 染羅   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 良いですよ!あ、そらるさんのお話の方、完結乙ですっ! (2018年5月1日 18時) (レス) id: 951f5e568d (このIDを非表示/違反報告)
染羅 - 湊さん» うわぁぁ…そう言われるとぉ……ほかの作品が終わって、ネタが思いついたらでいいですかね…? (2018年5月1日 14時) (レス) id: 211c203b1d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 染羅さんんん!頑張ってくださいィィィィィ! (2018年4月30日 21時) (レス) id: 951f5e568d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:染羅 | 作者ホームページ:染羅-せんら-  
作成日時:2018年4月4日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。