幸せ。 ページ14
ぴぴぴ、ぴぴぴ、
朝からうるさく鳴り響く目覚ましを止め、松田は勢いよく体を起こした。
音を立てないように、静かに隣の部屋へ忍び込む。
松「起きろぉぉぉー！！」
勝手に食うな、俺のプリン、、、などと呟く松倉の耳元で、小さな声(仮)でそう叫べばるせぇ、と頭に手が飛んできた。
むくりと起き上がった松倉は、松田の拳に自分の拳をぶつけ、ニヤリと笑い眼鏡をかける。
2人は浮き足立ったまま向かいの部屋へ吸い込まれていった。
松「かいと！かいと起きろ！！」
倉「早く！」
されるがままの中村は、愛用している黄色のアイマスクを剥ぎ取られ、突然視界に入ってくる2人と陽の光に目を細めた。
中村を起こすのは至難の業である、川島がいつかそう言っていたがそんなことはこの双子には通用しない。
無理矢理体を起こし、はだけたシャツを戻してやると両方から手を繋ぎ、ぐいぐいと廊下へ引っ張り出した。
海人はちゃかね！と言い残し、食堂へ走っていく松田と松倉の耳には、中村の怨みの声は聞こえていない。
中「海斗、今日早く起きないと双子に料理全部食べられるよ」
中村がそう言えば、宮近が掛け布団から頭を出す。
中「せっかく昨日あんだけ頑張って作ったもんね、あーあ、努力が無駄になっちゃう」
中村は宮近の頭を撫でながら悪戯そうな笑みを浮かべる。
ようやく宮近が体を起こしたところで中村は彼に靴下を履かせ、腕を組んで武器庫へ向かった。
一方その頃、松田と松倉は先に料理を並べていた七五三掛と吉澤の手伝いをしている。
七「あ、それ向き違う」
松「あっ！ごめん、」
吉「箸の向き逆だし」
倉「ぁぁぁ」
やらないほうがいいのでは、とも思ったが、誰も何も言わない。
2人が進んで何か役に立とうとすることが吉澤にはとても嬉しかった。
中「おもいぃ」
宮「ちょ、かいと落とすなよって！」
遅れて入ってきた宮近と中村の手には大きな段ボールが二箱ずつ。
キラキラとした装飾や写真、ロウソクたてなどが頭を出している。
それらを準備すれば、後はクラッカーを手に、今日の主役が起きてくるのを待つだけである。
ワクワク、と6人が構え息を潜めていると、食堂の入り口の扉がガチャリと音を立てて開いた。
パーン！！
宮「のえる！！」
全−川「お誕生日おめでとう！」
川「えーー！！！」
嬉しそうにプレゼントを受け取る川島の目から薄っすらと涙が見えていたのはいい思い出。
本当は気づいていた、なんて言わないよ、絶対。
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ミルミル - 次回更新楽しみにしています (2021年5月6日 11時) (
レス) id: cb03406a28 (このIDを非表示/違反報告)
kai(プロフ) - ちゃっぴさん» 全然！書いて頂けるだけ嬉しいのでっ♪無理しないで頑張ってくださいっ！！ (2021年4月27日 6時) (レス) id: 6d6ceb074c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぴ(プロフ) - kaiさん» いえいえ！リクエストですね！承りました^^b他にも頂いているリクエストやお話の流れの関係で時間が掛かりますが、それまで楽しんで待って頂けると幸いです(^^♪ (2021年4月26日 21時) (レス) id: 11acd2a104 (このIDを非表示/違反報告)
kai(プロフ) - ちゃっぴさん» 教えていただき、ありがとうございます！！リクエスト大丈夫ですかね、？松倉くんの体調不良がみたいですっ！ (2021年4月26日 19時) (レス) id: 6d6ceb074c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぴ(プロフ) - kaiさん» @chappi_0415です！たまに変態チックなツイートが流れるかもしれません…(苦手な場合リムって頂いて結構です^^)ぷらいべったー限定のお話も書いているので是非覗いて見てください！ (2021年4月23日 22時) (レス) id: 11acd2a104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぴ | 作成日時：2020年11月10日 9時
