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もしも自分が過去の記憶を取り戻してしまったら七五三掛は苦しむだろうか。
悩んで、悩んで、彼自身を責めるだろうか。
吉澤はシューシューと音を立てて沸いたお湯のやかんをぼうっと見つめた。
中「お湯、沸いてるみたいだけど」
ぶっきらぼうに中村にそう言われ、吉澤はハッと我を取り戻す。
特に探ろうとせず、ただ静かにそこにいるだけの中村に、深く感謝した。
吉「ねえ、俺の過去のことなんだけどさ、」
吉澤が静かにそう語り出したのを見て、中村はそばの椅子にゆっくり腰掛けた。
吉「思い出さないのが俺のためなのかな、」
中村はまたその話かと少し小さなため息をつき、首を横に振った。
中「しずやがしたいようにすればいい。俺は、止めないよ。ただ、結果によってはみんなが苦しむ。でもそれでしずやがスッキリするなら、俺は応援する。」
誰も、何も言わない。
ただ、静かに時が過ぎていった。
七「だめ、しずが苦しくなっちゃう」
七五三掛の言葉が吉澤の中でこだまする。
川「思い出した時、一番苦しいのはしめだよ」
川島の忠告も、
宮「あんま探らねー方が楽だぞ」
宮近の咎めも、
吉「俺はどうしたいんだ、、、？」
吉澤自身の葛藤も、
吉澤の人生、これからの生活に小さな渦を巻き始めていることに、いったい何人が気づいているだろうか。
パンパン、おもむろに手を叩き、ニッコリ笑った中村が吉澤にこう言った。
中「別に、焦んなくてもいいんじゃね？ほら、お腹すいたな〜、機嫌なおして、秋刀魚食べよ？」
吉「今夜は秋刀魚じゃねーよ笑」
メンタルケアも行なっている吉澤だが、今最もそれを必要としているのは彼で、そんな彼を笑わせてあげられるのはあとの6人しかいないのだから。
渦なんて簡単に鎮められる最強の6人を、一生をかけて守り続けようと、吉澤は心に誓った。
小さな渦。 fin.
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ミルミル - 次回更新楽しみにしています (2021年5月6日 11時) (
レス) id: cb03406a28 (このIDを非表示/違反報告)
kai(プロフ) - ちゃっぴさん» 全然！書いて頂けるだけ嬉しいのでっ♪無理しないで頑張ってくださいっ！！ (2021年4月27日 6時) (レス) id: 6d6ceb074c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぴ(プロフ) - kaiさん» いえいえ！リクエストですね！承りました^^b他にも頂いているリクエストやお話の流れの関係で時間が掛かりますが、それまで楽しんで待って頂けると幸いです(^^♪ (2021年4月26日 21時) (レス) id: 11acd2a104 (このIDを非表示/違反報告)
kai(プロフ) - ちゃっぴさん» 教えていただき、ありがとうございます！！リクエスト大丈夫ですかね、？松倉くんの体調不良がみたいですっ！ (2021年4月26日 19時) (レス) id: 6d6ceb074c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぴ(プロフ) - kaiさん» @chappi_0415です！たまに変態チックなツイートが流れるかもしれません…(苦手な場合リムって頂いて結構です^^)ぷらいべったー限定のお話も書いているので是非覗いて見てください！ (2021年4月23日 22時) (レス) id: 11acd2a104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぴ | 作成日時：2020年11月10日 9時
