巧妙な策略 ページ30
夏油side
私が京都校の女子生徒と楽しげに話す"フリ"をしていると
勢いよく手を掴んできたA、明らかに不安が顔と態度に出ているのが分かる
あーーー今すぐ力いっぱい抱きしめて慰めてあげたい!!誤解させてごめんねって全部フリだからって
伝えて安心させてデロデロに甘やかしながら抱きたい!!
……ふぅ、しかし耐えろ私…今はまだバラす時ではない
そう、自ら立てたこの計画をまだ実行しなくてはならないのだから────。
────担任からAと私の合同任務を告げられた日の夜
あの後京都校の生徒の詳細も話された、Aは浮かれて全く耳に入っていなかったが
しっかり聞いていた私は向こうの生徒に女子生徒が一人いるというのを知り、1つひらめいたのだ
そしてその計画を話すべく部屋に硝子と悟を呼び、今に至る
その計画というのは…
悟「その京都校の生徒を利用してAを妬かせたいぃ〜?」
傑「あぁ、いつも私ばかりAに振り回されている気がして…たまには私の気持ちも知ってもらう
いい機会かと思ってね」
硝「夏油が嫉妬深すぎるだけな気もするけど」
傑「…それもないとは言いきれないが…明らかに向こうに非があることの方が多いだろう?」
そう、言い方は悪いが私の印象では京都校の人間はルックスや地位などを気にしている者が多い
だから特級呪術師である私がいると分かれば、おそらく狙ってくるはず…
まぁ来なくてもAと元の予定通り仲良く京都観光やデートができるしどちらにせよ構わない
だがもし言い寄ってきた場合それを利用しないのは少しもったいない気がする…ということで
この計画を企てたのだ
傑「それで、どこまですればあの子は妬いてくれるだろうかと思ってね…その限度やラインのことを
2人に相談したくて」
悟「ふーん…でもいつも傑がしてるレベルで妬かせたいんだろ?んなら簡単じゃん」
傑「というと?」
悟「Aに傑がその京都校の女に目移りしたんじゃないかって思わせてやりゃいいんだよ」
───そう悟は言っていたが、そこまでする必要があるのか…
だがこの子は分からないところがあるし、それぐらいの方がいいのかもしれない…
だから心がとても痛むがこれも私のいつもの気持ちを知ってもらうため…
……決して可哀想なAがちょっと可愛いとか、そんな卑劣な感情で行っている訳では断じて無い。
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ゆめの(プロフ) - mbftmmさん» うわあぁぁありがとうございます!!そう言ってもらえるのすごくモチベになるので嬉しいです!! (9月26日 19時) (レス) id: bc2917c11b (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 主様は天才ですか!!おもしろすぎます!激甘すぐるんと彼女の設定が最高です!更新楽しみにしてます!! (9月26日 2時) (レス) @page33 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの(プロフ) - さくらんぼさん» ありがとうございます〜!!激甘げともアリですよね!!もう彼はママみが凄すぎてもはやバブ化するのが自然の原理なんですよね… (8月10日 18時) (レス) id: 230b5877ec (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - 初コメ失礼します。激甘夏油さんありです!!!もし私がこんな立場だったら夢主ちゃんと一緒でバブ化しちゃいます‼笑 更新されるまで待ってます‼頑張ってください‼ (8月10日 17時) (レス) @page18 id: e1f86e7b2e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの(プロフ) - 無印さん» 笑顔で行けたのならよかったです!!(?)激重愛のげとーいいですよね…ありがとうございます!! (8月7日 22時) (レス) id: bc2917c11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめの | 作成日時:2023年8月5日 21時