彼氏のママみがヤバすぎて赤ちゃん返りした【夏油傑】

本当に目移りしちゃった系…？ ページ29

無事今日の任務も達成し、帰りはゆっくり傑と京都観光デートをして宿に向かおう！








……そう、思っていたのだが…










｢お二人とも東京校の方やしあんまり京都の方とかきはらへんよね？｣

傑｢まぁそうだね｣

｢ほんなら良ければ私らが案内しますわ！この辺りのことはよく知ってるしまだお二人とお話もしたいし！
ね？｣

｢それもそうやな、僕も同じ気持ちやけど…どうでしょか？｣









こ、これはまずい…！！任務の疲れを傑とのラブラブデートで癒すはずの計画が…！！

で、でも傑もきっと同じ気持ちだろうし…なんなら任務に行く前もそう言ってたし！
きっとそれとなく断ってくれ…








傑｢それはぜひお願いしたいね、ちょうど任務が終わったら京都の街並みを観光したかったところだったんだ｣

『！？！？』

｢まぁ！それならよかったわぁ！ほなゆっくり行きましょか〜夏油さん好きな食べ物とかあります？｣

傑｢そうだな…蕎麦とかかな｣

｢お蕎麦！それならいい店知ってんで〜！｣









今日の傑…本当にどうしちゃったんだろ…もしかして、本当にこの京都校の人に…？

や、やだ…そんなの絶対やだ…！！なんとかして止めないと！！



不安で早まる心臓を無視して楽しげに話をしている傑の手を勢いよく掴んだ









『っ…、…あの…すぐ…』

傑｢……何？｣








あ、違う…



ふと見上げた傑の目は、いつも私を見てくれる優しくて暖かい目と全く違って…

冷たくて心底鬱陶しがるような…そんな目だった









『ぁ、ごめん…なさい……』

｢ふふっ…｣








もう傑は…私のこと好きじゃない…？

もう私は、要らなくなっちゃった……？








『…私、ちょっと疲れたから先に宿戻ってるね〜！』

｢まぁ…大丈夫？よかったら僕送ってこうか？｣

『んーん！平気！そこまでじゃないから、じゃあ後は3人で楽しんで！それじゃあまた明日〜！』







あの場に居続けてたら、堪えられなくなりそうだったから先に宿へ向かうことにした

一人で使うには大きすぎるベッドの上で溢れる涙と嗚咽に気づく人は、その場にはいなかった。

巧妙な策略→←今日の傑さんはいつもと違う？

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