1話 ページ1
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『な、な……なんて言ったの──？』
アーサーおじさんの口から出てきた信じられない言葉に、今年15になった少女Aは全身をワナワナと震えさせた。
「もう五度も言ったよA。気持ちはわかるが──……ハリーが、"未成年魔法使いの制限事項令"を破って、退学処分になった」
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そもそも、今年の夏休みは、何もかも例年通りにはいかなかった。
ロン達と一緒にいられるのは良かったけど、ここはいつもの隠れ穴ではないし、いつものように学校が始まる前の休暇を爆発スナップやボードゲームで遊べるわけでもない。
そして何より、大切な学友の一人であるハリーがいない。
『退学……退学だなんて、た、たいがく………』
「A……そろそろこっち運ぶの手伝ってくれよ」
「一先ず即退学は逃れたけど……尋問ですって？あり得ないわ……できるはずないのよ」
ここは、"不死鳥の騎士団"本部である、シリウスの実家だ。
復活したヴォルデモート卿に対抗すべく再結成されたこの軍団には、少なくとも20人の魔法使いがいる。
だけどA達のような未成年の魔法使いはまだまだ未熟だと言われ、結局、任されたのは散々荒れ果てたブラック家のお掃除。つまり雑用だ。
やる気のない、というかハリーのことが気になって掃除なんか手に付かない女子二人に、去年よりまた背がいくらか伸びてヒョロヒョロ具合に拍車をかけたロンがため息をついた。
いくら背が伸びても、相変わらずの赤毛とそばかすは変わっていない。
マグル界のダーズリー家に缶詰め状態のハリーには、この騎士団に関することについて知らせることをダンブルドアに一切禁じられていた。
普通に考えて、そんなのはあんまりだ。
だって今頃ハリーは、魔法界と断絶された状況で何とか必死に魔法界で起こっていることを知ろうとしているだろうし、
復活したあの人に狙われているのは、他でもないハリーなのだから。
まぁ、勿論ハリーだけではなくマグル生まれや、彼に対抗する全ての魔法使いが危険なのだが、とにかく彼に何も知らせないということは、ここにいる三人の心も苦しめた。
特にAだ。
ハリーの言葉を借りれば、"まるで天使のように可憐な"少女Aは、びえんびえんと鼻水を垂らしながらひたすら床を拭いている。
「ハリーにみせてやりたいよ」と呟くロンは、「そのハリーはここに戻って来れるかどうか……!!」と涙目のハーマイオニーに気圧されて、目を逸らして口をつぐんだ。
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Uo(プロフ) - みにちゃんさん» コメントありがとうございます❕ご期待に応えられるよう頑張りますので、これからも気長にお付き合いいただけると嬉しいです…!! (7月2日 14時) (
レス) id: db7e59857a (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - あんさん» コメントありがとうございます❕本当に遅い更新の作品にお付き合いくださり感謝してもしきれません😖ご期待に応えられるよう頑張ります!! (7月2日 14時) (レス) id: db7e59857a (このIDを非表示/違反報告)
みにちゃん(プロフ) - 本当にこの作品大好きです！続き楽しみにしております！！ (6月22日 20時) (レス) id: a26aae1b30 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - この作品大好きです!!!!ハリー落ちの作品少ないので、嬉しいです!!!!更新が遅くなっても、ずっと待ってます！頑張ってください!! (6月9日 22時) (レス) @page49 id: fb2b94d4ed (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - ユリアさん» コメントありがとうございます❕不定期な更新ですが、ご期待に応えられるよう頑張ります😖 (6月5日 0時) (レス) id: d9295642a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま | 作成日時：2022年9月24日 22時
