第七話 当たり前 ページ22
『知らなかった。ひめゆり学徒隊って呼ばれる女の子たちが戦場に行ったってことくらいしか』
歌乃「そっか……私もそうだったよ。でも
＿＿＿＿今、当たり前に笑ってる子達
当たり前に笑って、友達とカラオケに行ったり、学校に行って部活をしたり…ときには先生に怒られたり
それってさ、この子達にはなかったわけじゃん？
教室に行くとさ、凛ちゃんたちが好きな人の話をしてたら、蒼華ちゃんたちが馬鹿してたり。
そんなことすら…そんな当たり前が出来なかったんだって知ったの
戦争って、教科書のことで…過去の過ちだと思ってた
私たちに関係なんかないって思ってた
でも…でも！」
『…でも？』
歌乃「私たちはさ、あの子達と違うの！世界中のいろんな情報を見れるんだよ！？文字だけじゃない、写真だって…動画だって！あんま見たくないっていう自分もいるんだけどね」
『……その気持ち…わかるかも」
歌乃「でも、その反面で私たちにできるんじゃないかーって思いもあってさ」
部長「だーかーら、これを描いたんだよなﾋｮｲｯ」
凛花「前先輩言ってましたもんね」
蒼良「2人とも……脚早すぎです…………はぁはぁ」
歌乃「部長！？盗み聞きしてたの！？返してそれ」
部長「人聴き悪いな！聞こえてきたんだよ！！」
『あ、あの！御免なさい…さっきは。話も聞かずに…』
・ ・ ・
『……？』
蒼良「部長、劇の件ですよﾋｿﾋｿ」
部長「あぁー！全く気にしてねぇから安心しろ」
凛花「最初は引いちゃいますもんね、戦争の話とか」
部長「俺もそうだったしな」
歌乃「すみませんねー」
蒼良「部長も俺も、凛花も歌乃先輩も、部員のみんな気持ちは一緒ですよ。今の時代、すっごく制限あったじゃないですか、だから…想いを届けたいんです！こう…溢れて止まらない…劇の気持ちを！」
蒼良「………帰っていいですか？」
凛花「…だ、誰も…ﾌﾌｯ笑ってないから……ね？」
「…私にはこれしかないよ」
歌乃「これがあるんじゃないの？きっと、沖縄の人々は音楽と共に立ち上がってきたんだよ」
凛花「その三線や相思樹の歌が印じゃないですか？」
部長「まぁ沖縄だけじゃなく、いつの時代も…どこの国の人も…な」
歌乃「だから私たちはこの歌を…相思樹の歌を！悲しみの歌じゃなくて平和の決意の歌として歌いたい」
『ねぇ、歌乃ちゃん。私にできること、やるよ』
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日向(プロフ) - こここさん» ……もう僕には分かりません。お役にたてなくて申し訳ございません (2023年2月20日 19時) (
レス) @page18 id: 2a018bc79a (このIDを非表示/違反報告)
こここ - みゃあ様は活動されていますか？ (2023年2月20日 16時) (レス) @page3 id: bd8fc734b1 (このIDを非表示/違反報告)
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