音。22 ページ23
『生きてたの?』
リルム「生きてたさ」
飲み物を飲みながら話す
リルムとあって憎しみと悲しみと
そして愛しさが心に宿った
リルムが憎い
リルムが嫌い
リルムを殺したい
でもその行動を止めるのは
やっぱり、好きだったから
今ではない感情が蘇りそうだった
リルム「どう?今、楽しい?」
『お前に会うまでは』
リルム「……そっか」
それな悲しい顔するなよ
私が悪いみたいじゃないか
そっか、私の所為で苦しい顔してるのか
なんでだろ、何でもかんでも自分の所為にしてしまう
過去の事も、何もかも
『兄達が探してるから』
リルム「……ジェハが?」
『うん、だから』
リルム「行かせない」
『え、ぅわ』
体の力が一瞬で抜けた
体が麻痺してる…?
さっき飲んだ水かな
やっぱり毒だったか
味の少しの変化が気になってたけど
でも、疑えなかった
リルム、だから
リルム「ごめんね。今でも君が好きなんだ」
そんな事、初めて知ったよ
もっと早く言ってよ
そしたら心も体もリルムのものだったのにね
『ふっ、残念だったね
私の心はもう、他の人へ移っちゃったから』
そう言うとリルムは驚いていた
本当、もっと早く言ってよね
想いを伝えるのに早いなんてない
遅いはあっても、早いなんてことはない
リルム「誰のもの?」
『それは…』
私が想いを伝えるまでは
内緒に決まってる
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作者名:愛夢瑠 | 作成日時:2016年4月10日 22時