初恋の音 (ページ14)

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音。13 ページ14

ジェハ「A」

『何？』

夕方

夕日を見ていた時だった

兄が私の隣に来て座った

ジェハ「毒を食べたんだって？駄目だよ、女の子なんだから」

『はっ、別に』

無愛想に兄に笑い

私は木の枝から降りようとした

すると腕を引かれた

何回目だよ、腕引かれるのわ

ジェハ「耳、大丈夫？」

『！……うん、平気』

ジェハ「なら良いんだよ」

そう言うと私の腕を離した

私の耳は異常な程聞こえる

だから兄は耳の事を異様に気にする

ユン「おーい」

『んあ？』

ユン「んあ？じゃなくて。ちょっと来て」

『・・・はいはい』

木から飛び降りてユンの隣を歩く

ユンは少し早足で歩く

ユン「ん」

『こ、これって』

渡されたのは4、5個ある赤い石だった

綺麗な輝きを放っていた

ユン「あげる。お金にしようと思ったけど何かわらかないし。似合うよ」

『に、似合う』

そう言われて急に胸の奥がチリチリした

熱いというか、息苦しいというか

私はその赤い石を持ち木に凭れた

そして尖った普通の石で削った

ダイヤ型になったものを針金で通した

そして耳飾りが一個とそして

首飾りを２つ作った

私はユンのいた場所に走って行った

ユン「あ、如何したの？」

『・・・ん』

無理矢理ユンの胸元に渡した

さっき作った首飾りを

ユン「うわ、器用だね。くれるの？」

『それ以外何かある？』

ユン「有難く貰っとくよ」

そう言うと器用に首の後ろに腕を回した

私も耳につけて、首にもかけた

2人で目を合わせ笑った